李傕ワンGP！虐殺カルト将軍！龍狼伝では闇を操る妖将！【前編】

最も優れた李傕（りかく）は誰だ！

李傕王選手権開催！

李傕ワングランプリー！！

さて、三国志です。

前回は横山光輝ランキングでしたね。

公孫越強かったなあ。

あの董卓の部下の、あの李傕です。

李傕に対してどんな印象をもってる？

わかりました。

そんな半人前小悪党の李傕の中から、最も優れた李傕を決めるのが、

この李傕王選手権です！

また例によって、いろんな三国志漫画の李傕を見ていこうってことです！！！

よろしくお願いします！！！

まず、三国志演義の物語における李傕を見てみようか。

まずは、董卓配下時代。

孫堅の息子と董卓の娘の縁談の勧めだったようだ。

しかし、孫堅にブチキレられ、追い返されてる。

態度が相当悪かったんだろ。

孫策の顔に唾でも吐いたんじゃない？

董卓が王允と呂布に殺されると四馬鹿みんなで涼州に逃げることにした。

そして王允（おういん）に許しを請うている。

しかし、王允はこう返した。

「董卓が調子に乗ったのは、おまえら四馬鹿のせいでもあるよ。

絶対、許さんよ。」

と。

李傕ら四馬鹿は絶望、

しかし、賈詡が人員を集めて長安を攻めることを提案。

一転、長安に侵攻、牛輔と合流し王允と呂布をやぶった。

そして、仇である王允を斬り殺した。

帝を抑えた李傕らは朝政を掌握。

李傕は車騎将軍・池陽候、司隷校尉につき、好き勝手やりだした。

このとき、干されていた朱儁を起用している。

朱儁は、黄巾残党討伐を曹操に命じることを提案し、李傕に受け入れさせた。

また後に楊彪と、李傕アンド郭汜の仲違いを画策して成功している。

曹操は、この黄巾残党討伐で名声を上げ、

荀彧（じゅんいく）から始まる有能人材リレーで勢力を増した。

その曹操に李傕は敗れることになる。

朱儁がここまで読んでいたのなら、

朱儁恐るべしよ。

朝政掌握した李傕らが取り組んだ事業が、

埋葬だ！

董卓は殺害後、蝋燭にされて、市中にさらされていた。

李傕らは、この遺体を回収し、葬儀を行い埋葬しようとした。

が、遺体に落雷が直撃！

董卓の遺体は飛散した！

ピンポイントに。しかも、日を改めても、落雷！

計三度の落雷！

さすがに、李傕らは埋葬をあきらめた。

まぁ三度の落雷で、死体が跡形もなくなったからね。

馬騰と韓遂の西涼軍が攻めてきた。

賈詡が持久戦を提案するも、李傕は李蒙・王方の迎撃案を採った。

結果、二人を馬超に討たれ、敗北した。

李傕は慌てて、賈詡の持久戦をとる。

馬騰への内応を企んだ馬宇、劉範、种邵を殺し、

馬騰と韓遂は兵糧が尽きて撤退した。

撤退する馬騰と韓遂を樊稠と張済が追撃、

このとき樊稠は韓遂を同郷のよしみで見逃している。

李傕はこれにブチ切れて、祝宴の席で樊稠の首を斬った。

肉食ってた人は、吐いただろうね。

このあと、郭汜とも決裂、四馬鹿は崩壊した。

西涼軍を撃退した李傕と郭汜は、さらに調子にのった。

李傕は、大好きな邪道妖術に入れ込んだ。

お抱えの巫女にイタコ芸をさせていたようだ。

これで、朱儁と楊彪（ようひょう）が、李傕と郭汜の離別に動く。

また、配下の楊奉も宋果と反乱を企てた。

李傕が大司馬に封じられた時、李傕は部下には一切報酬を与えず、

巫女にだけ感謝したからだ。

李傕は反乱を未然に防ぎ、宋果を殺したが、

楊奉には軍勢を割われた。

勢力がそがれたところを郭汜に攻められている。

李傕と郭汜の争いが激化すると、

張済の仲裁に入り二人は和解した。

しかし、帝一行は長安を脱出することになる。

李傕は帝に腐った飯を与えていたから当然だ。

逃げる帝を郭汜が追ったが、駆け付けた楊奉に蹴散らされた。

さらに官軍には、董承も合流。

楊奉の白波賊時代の仲間も呼び寄せ勢力が膨れ上がった。

そこで、李傕も郭汜と合流、官軍と大戦を始めた。

李傕と郭汜は、白波賊の李楽軍をやぶり、胡才を戦死させた。

帝の仲裁で楊奉ら白波賊と一時和解、

その後李楽が寝返ってくるが、

李楽は楊奉配下の徐晃に斬られた。

こうしている間に、帝一行は洛陽に到着。

追う李傕、

そこには楊彪が呼び寄せた曹操軍の姿があった。

次に、史実に記されている李傕を見てみようか。

まずは、董卓配下時代。

史実では講和の使者みたいだね。

やっぱり破談してるけど。

食べ方汚かったんでしょ。

暴風雨で水が墓の内部に流れ込み、

董卓の柩がプカプカ浮いちゃったって。

また、史実でも李傕は、鬼神や妖術を好んでいる。

道士や巫女に神下ろしをさせ、お札やまじないの道具で溢れた。

董卓も牛輔も殺された李傕は、

ビビって王允に赦しを乞うも拒絶される。

恐怖を抱くが、賈詡の進言で長安侵攻を決意した。

王允は、胡軫・徐栄・楊定に迎撃を命じるも、

胡軫と楊定が李傕に寝返り、徐栄は戦死した。

さらに、樊稠、李蒙、王方らが駆け付け長安を包囲、

王允と呂布を破り、王允を八つ裂きにした。

西涼軍を撃退した李傕は帝を手にしてやりたい放題。

郭汜と対立し争いを始めると、長安は地獄と化した。

ちなみに、史実でも帝に腐った飯を与えている。

皆様の李傕に対する声を一部紹介するよ。

楊琦「李傕は田舎者で、野蛮な風俗に染まってる」

趙温「民衆に塗炭の苦しみをなめさせておいて、全く改悟しない」

常洽「善悪を判断する力がない」

沮雋「乱臣賊子め」

楊琦の「田舎者」は言い過ぎだと思うけどね。

ちなみに、李傕も郭汜の悪口を言っている。

「郭多（郭汜）は馬泥棒」

皇甫嵩を伯父にもつ皇甫酈は、

「郭汜は公卿を人質にし、あなたは主君を軍で脅かしています。どっちの罪が重いでしょうな」。

と言って、危うく李傕に殺されそうになっている。

同じことを楊彪が郭汜に言ったとされており、

楊彪も郭汜に殺されそうになっている。

朱儁を返り討ちにした後、

牛輔の命でそのまま陳留郡や潁川郡に侵攻し、

そこで虐殺、誘拐、略奪に手を染める。

そこから、虐殺・略奪のオンパレードよ。

元々涼州はそんな価値観なのかもね。

勝者総取り！

因みに潁川郡は、あの天才軍師荀彧の出身地だ。

事前に荀彧は住民らに退去を勧めていた。

潁川郡がいずれ争いの場になると予測していたんだ。

しかし、住民は誰も聞く耳をもたず、荀彧一族だけが冀州に逃げたという。

残った住民は、李傕らの犠牲になってしまった。

長安奪取後は、魯馗、周奐、崔烈、王頎らを殺害、

その他多くの官吏と民衆を殺害した。

また馬騰ら西涼軍撃退後は、長安付近で略奪を行っている。

李傕は、強欲で自分勝手で多くの人と揉めた。

でも、董卓の葬儀は盛大に行っているんだよ。

董卓への忠誠は本物だったのかもしれないね。

その董卓も虐殺を行っていた。

てことは…、

そんな李傕の三国志漫画における活躍を見てみようか。

まずは、横山光輝版『三国志』の李傕！

董卓殺害後、呂布を破った場面はダイジェスト。

本格的な登場は、郭汜との決裂からだ！

李傕が帝を人質にとる場面が描かれているよ。

腐った飯を与えているところもね！

そんな李傕のお食事場面がこちら！

この飯を食ってる間に、帝に逃げられました。

郭汜と仲直りするも、帝は曹操の手に。

曹操軍を目にしても、現実を受け入れられず、

最後は、しっかりと曹操軍に成敗されました。

続いては、『ドケ野郎！』でお馴染みの『園田・久保田三国志』！

園田・久保田三国志では、

董卓殺害後の長安攻防戦で名前が登場する。

残念ながらダイジェストだ。

その後の長安でのゴタゴタも、曹仁の口から語られるのみ。

姿を見えるのは、帝が楊彪によって長安から逃げる場面だ。

たぶん、「おのれ楊彪！」って言っているほうだ。

ここに、曹操軍が到着。

許褚、典韋、于禁を差し向けら、そのまま日が暮れた。

夜になっちゃった。

次の日、楊彪の口から「李傕と郭汜が成敗された」と語られている。

続いては、『龍狼伝』の李傕！

天地志狼と幼馴染の泉真澄が修学旅行に行く途中、三国志時代にタイムスリップ！

「竜の子」として、「破凰の相」を持つ仲達と戦う物語だ。

志郎君らは、荊州の劉備のところにタイムスリップするからね。

李傕は、赤壁の戦いの後、仲達が曹操から離反したあたりで登場する。

いや、五虎将ではない、「妖将」李傕だね。

ドラキュラみたいな恰好して、闇を操るんだよ！

妖術をずっと磨いてたんだね。

その時は妖術が未熟だったって。

一族皆殺しにされたときは、

なんとか妖術で死んだふりをしたとのこと。

そのとおり！

李傕はもう権欲をなくし、ただ復讐のために生きてる。

冀州では、曹操一族を闇の力でなぶり殺しにした。

闇の力は、これだよ。

仲達配下の虚空が頭を突いたら爆ぜてたよ。

ただ、妖気になって生きてたけどね。

でも、犬に食われて死んだよ。

狼だったかな。

とにかく、でっかいヤツ！

それに食われて死んだよ。