
張温の宴!もとい張温ワングランプリー!!!

張温?三国志ですか?

そうです!皇甫嵩以来の三国志グランプリです。

張温のことはご存知?

いや、知らなかったですよ。
ただ、園田・久保田三国志のおかげで、忘れられない武将となりました。

呂布の手料理と化してしまったからね。

そんな三国志一の食材・張温が、他の作品でもどのように描かれているか見ていくのが、
『張温ワングランプリ~最高の食材の追及~』
です。

武将じゃなくて食材!

ちなみに、三国志では張温という武将はもう一人登場します。
そちらは呉でMCBATTLEをやってます。
ただ今回は、食材のほうの張温です。

MCBATTLE!?
そっちも気になりますね。
三国志演義の張温と、正史の張温

例によって、まずは三国志演義の張温と正史の張温をみて、
張温の知識を入れてみようか。
優秀な料理人は確かな食材の知識を有しているって、『OH!MYコンブ』のなべやきコンプが言ってたとか、言ってないとか。

コンブはそんな堅いこと言わないでしょ。麦茶とソーダを混ぜて飲んでるだけなんだから。

さすがに、それはやるまでもないな。
三国志正史の張温

では、まず正史からみてみようか。
『世界の怪食材・奇食材』より…

いや、『世界の怪拳・奇拳』みたくなってる!

二十四史の正史じゃない?

じゃあ、後漢書だね。
見てみよう!
- 当時の最高位である三公のひとつ、司空に任ぜられる。
- 韓遂・辺章が起こした涼州の乱の鎮圧に向かう
- 食材となる
とにかく偉い

正史での張温の活躍を大きく分けると、この3つになるね。

三段目が急展開すぎますね。

まずは一段目から。
偉い!とにかく偉い!
後に同じく三公のひとつ大尉にもなっている。

めちゃくちゃ偉い人なんですね。
じゃあ、それまでも功績がいろいろあったんでしょうね。

ニートの家に、総理大臣が来て「入閣してください!」って言うことないからな。
勉強もしてただろうし、当時の儒教的な価値観からも外れてなかったんだろうね。

だから、ここからも食材としても高品質なことがうかがえるよ。

オーガニックてきな?
運命を決定づけた涼州討伐

問題は、二段目の涼州の乱よ。
ここに張温のすべてが詰まってるよ。

当初、この韓遂・辺章が起こした乱の鎮圧は、名将・皇甫嵩が任されていた。
しかし、皇甫嵩は宦官の賄賂要求を断ったために罷免。
後任となったのが、張温だ。

勝手に文官なイメージを持ってましたけど、武の面もあるんですね。

そうなのよ。これは後に扱う三国志演義や漫画のせいだと思うよ。
われわれは兜をかぶって剣を携えた張温の描写に触れたことがないからね。

さらに、こんな一面もあった。
張温は、出陣における帝の閲兵のさいに、帝に対しても拝礼をしなかった。いわゆる「不拝」だ。

「不拝」?
そんなの怒られるんじゃないですか?

戦となれば軍礼が最優先、たとえ帝相手でも儀礼的なことはしなくよいとされていた。
とはいえ、皇帝だからね。実際にあんまり不拝をする人はいなかったみたいよ。

そう聞くと、なんかザ・ロックのドウェイン・ジョンソンみたいですね。

なかなかできないよ。
ただね、ピークはここだった。

出発前がピーク!?
調整ミスってレベルじゃないですね。

この張温率いる討伐軍の下には、三群雄たちの姿があった。
まずは、陶謙。

劉備に徐州を譲ったおじいちゃん!

演義での好々爺のイメージが強いが、正史では謀略や略奪を駆使するなかなかの梟雄。
この涼州討伐後、徐州に赴任しその才を発揮していく。

えぇー、人の良いおじいちゃんだと思ってたのに。

そしてご存知、江東の虎、孫堅。
この時、すでに孫堅は、海賊討伐、許昌の乱鎮圧、黄巾の乱鎮圧と輝かしい誇っていた。

さすが孫堅パパ!

また張温は、北方の雄である公孫瓚も抜擢している。
公孫瓚は北の鮮卑族の一団を撃退し、頭角を現していた。

劉備の兄貴分。

このとき、元中山太守の張純も従軍を志願していたが、
張温はこれを却下、代わりに公孫瓚を抜擢した。

えぇ~、なんでですか?

わからん。顔がよくなかったんじゃない?
公孫瓚の見た目は良かったみたいだしね。公孫瓚の騎兵隊『白馬義従』なんて名前からしてカッコイイでしょ。
一方、張純なんて焼酎みたいな名前だし。

結局、顔かよ!!!

張純はこれに不満を抱いた。
その2年後、張挙と、烏桓族の丘力居と共に、漢帝国に反乱を起こす。
張温の対応が違っていれば、この反乱は起きなかったかもしれない。

そうかもしれないけど、
要は就職失敗でしょ?そんなことで国に反乱って、突飛すぎません?

まぁでも、
日本でも選挙に落ちた腹いせにテロを起こした人がいたからね。

さらに、もっと厄介な男がいた。
そう、董卓。

出た!董卓!

董卓はこの反乱討伐で度々軍礼違反を犯していた。
それにキレた孫堅は、董卓の違反を朝廷に直訴し処罰するよう進言したが、張温は聞き入れなった。
この対応によって、張温は孫堅や陶謙からビビリ扱いされることとなった。

なんか、ついてないですねえ。

仕方ない面もあるのよ。
董卓は軍礼違反をする一方で、軍功もあげていたからね。
反乱鎮圧という大義の前には、軍礼違反は小事としたんでしょ。

さて、当の董卓。
孫堅が自分を朝廷にチクろうとしたことを知り、孫堅を恨んだ。

完全に逆恨みですけどね。

そして、張温のことも恨んだ。

なんで!?
なんで張温も!?
だって張温は直訴しなかったんでしょ?
それで、孫堅たちにビビり扱いされたのに、董卓にも恨まれたの?

やっぱり董卓ってまともじゃないんだよ。
まとめると、こうです。
- 張純の従軍を断ったことで張純が不満をいだき、反乱勃発してしまう
- 董卓を処罰できなかったことで、孫堅や陶謙にビビリ認定されてしまう
- 董卓を処罰しなかったのに、董卓に恨まれてしまう

散々ですね。
でも、二番目は仕方ないし、
一番目と三番目に至っては、そいつらの頭がおかしい。

大きな失敗をしたわけでも、すごい嫌な言動をしたわけでもない。
なのに、嫌われてしまう。

実際、こういう人っていますよね。
悪い人じゃないのに、微妙な判断ミスって嫌われちゃう人。

そうなのよ、もってないんだよ。
また、そういう人に限って、周りに変な人が来ちゃってね。逆恨みされるんだよ。
張温ももってなかったね。

この涼州の乱の後、董卓は政権を掌握。
長安に遷都したあとの酒宴で、張温の首級が披露されてしまった。

理由はなんだったんですか?

とにかく嫌いだったんでしょ。
まぁ名目は、反董卓連合の一人である袁術との内通
てことになってるけど、息のかかった者にそう讒言させたんだろうね。

ホント皇甫嵩将軍とは扱いが違いますね。

皇甫嵩は董卓ですら認めざるをえなかった軍才と実績をもっていた。
一方、張温にはそれらがなかった。董卓は張温のことを舐めてたんだろうね。
皇甫嵩は同郷の涼州出身で、張温は荊州出身ってのも、もしかしたら理由の一つかもしれない。

田舎者扱いされてたんですかね。
三国志演義の張温

一方、三国志演義の張温はどうだったか。

こんな感じです。
- 食材となる

以上です。

食材だけ!
大根とかと変わらないじゃないですか!

三国志演義では、韓遂・辺章の乱は描かれてないからね。
なので、張温の初登場は、宴会で呂布に引きずり出されるとこ!
登場してすぐに引きずり出された。生前の出番はこれだけ!

で、お皿にクビだけで再登場?
無残がすぎる!

一応、司空の記述はあるね。あと、袁術に内通してたってのもね。
まぁ、焼け石に水、首級に司空だね。

なんだそれ!
三国志漫画での張温

さて、いよいよ本題に入ります!
いろいろな三国志漫画の張温を見ていこう!

なんだか地獄絵図の予感がしますけど。

意外にポップな張温も出てくるかもよ。

それはそれで見てらんないですよ。
どうせ結末は一緒なんだし。
園田・久保田版『三国志』の張温

まずはやっぱり、これでしょ。
園田・久保田版『三国志』の張温!


相変わらず、手間暇かけた料理ですね。

作・呂布ね。狂気の沙汰とはこのことだよ。

でも、「首級が酒宴に出された」っていう記述に囚われない発想力はすばらしいね。

たしかに!
普通は生首だけを想像しますよ。
こんな気持ち悪い身体の部分は想像できない!

そして、董卓よ!
百官が蒼褪めてるなか、一心不乱に肉を貪り喰らう。
董卓の異常性が際立ってたシーンでした。

クチャラーでしたね。
ペチャクチャペチャクチャ、不快だなあ。

ぶっちゃけた話、演義での張温の役目はそれだからね。
読者に董卓に対する不快感を抱かせること。
園田・久保田版三国志の張温も、その役目をしっかりと果たしているよ。

グッジョブ張温!
SWEET三国志の張温

続いては、『SWEET三国志』の張温です。

『SWEET三国志』にも張温が出てくるんですね。

ギャグ漫画でありながら、押さえるところはしっかり押さえるのが『SWEET三国志』だからね。
槍の穆順が登場するんだぞ。

ただのかませ犬でしょ。

反董卓連合軍が瓦解し、孫堅が戦死すると、
董卓は『董卓太師を励ます会』を開催した。

自分で開くものじゃないですけどね。

宴もたけなわ、料理に舌鼓を打っている百官に董卓がこう打ち明けた。
「いや、肉も血もこの動物からとったんじゃ」

嫌な予感しますね。


まぁ、そうなりますよね。

董卓は続けてこう言った。
「こいつはワシを裏切って袁術と通じておった。だから食っちゃった」。

てことは、董卓も張温を食って、
さらに、みんなにも食わせたってことですか。

名実ともに食材よ。

園田・久保田三国志ですら、食わなかったのに…。

しかも董卓は、未亡人となった張温の妻を手籠めにしてしまった。

ド畜生ですね!!!

ギャグ漫画なので、あまり不快に感じるように描かれていないけど、
文字にすると、だいぶ惨たらしい状況だよ。

張温は、どこでも難しい仕事をやりとげますね。
次回につづく
mangeman
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