国際情勢がますます荒れてきちゃったね。
戦争はいやですね。
よく対話が大事とは聞くけど、
それも簡単なことではないよ。
対話が大事という人も、
意見の違う人の言葉に耳を傾けないですしね。
日本の場合、
ロシア、中国、北朝鮮が隣国にいる。
ここと対話しなきゃならない。
難易度高いですね。
特に重要なのは、やはり中国。
過去を振り返っても、
日本と中国とは一言では表せない複雑な関係を築いてきた。
これからもずっと続きますしね。
そして中国といえば、やはり三国志。
つまり、三国志の武将らと対話していかなければならないんだよ!
『蒼天航路』の簡雍が相手ならいいですけどね。
みんな簡雍みたいな人ならいいけど、
『蒼天航路』の董卓や呂布みたいな人だっているでしょ。
そうなると、呂布だな。
呂布、字は奉先。言わずと知れた三国志最強の男。
あの『蒼天航路』の呂布と対話できたら、
誰とでも対話できそうですね。
そういうことよ。
てなわけで、今回は『蒼天航路』の呂布と対話する道を模索してみよう。
悪逆不道の契り
まずは、呂布の初登場を見てみようか。
袁紹のいう悪逆不道の契りの場面だ。
董卓による引き抜きですね。
皇帝を抱き玉座にのぼり政務をとる董卓。
その横暴に立ち向かったのが、執金吾の丁原だ。
丁原の後ろに控えている呂布のオーラはすさまじかったですね。
バチバチしてた。
董卓もそれを見て感嘆の声をあげていたよ。
そして、呂布ほどの勇者が惰弱な者につかえるほどばかなことはない、
とその場で父子の契りをもとめた。
めちゃくちゃなヘッドハンティングですよね。
ホントよ。
しかも、その場でそれを受諾して、前雇い主を真っ二つにしたからね。
このときの呂布は、言葉をひとつも発していない。
それでも意思疎通はとれていたよ。
丁原からすれば、
ひどいもんですけど。
注意しただけでこれ?
てか、徐栄の頭の素材はどうなってるんですかね。
ここからますます、呂布との対話は難しくなってくる。
この時点で相当きびしいですよ。
ミスったらグシャッですからね。
お お 俺は、り り り 龍に、龍になるのだ
貂蝉との対話も見てみよう。
呂布の夜這いですね。
董卓の妃と知りつつ貂蝉を抱く呂布。
その身をゆだねた貂蝉はいう。
「わたくしをあなたに!あなたにしてくださいませーーッ」
盛り上がってますねえ。
それに対する呂布の答えは、
「お お 俺は、り り り 龍に、龍になるのだ」
わけがわからないですね。
自分のイチモツを龍に例えたのかな?
しょうもない!呂布は天下無双ですよ!
そんなしょうもないこと言わないでしょ。
しかし龍はヤバいって聞くぞ。
もし身の回りの人が突然「龍」を口にしたら要注意よ。
それはスピリチュアルな話?もしくはカルト…?
ある霊能者さんの話によると、
自称龍使いの99%は偽物らしい…。
ちょっと待って!
これはややこしくなってきましたよ。
ん?1%は?
わかりやすくするために、あの有名な言葉を使おう。
孔子だか孟子だかのアレだ。
時間停止モノAVは99%偽物である
孔子だか孟子だか
…。
ガンジーじゃないですか?
ガンジーか。
わかりましたよ。
龍使いの話は一旦この辺にしときましょ。
話を貂蝉に戻そう。
貂蝉も同じように困惑したと思うよ。
ただここで引くわけにはいかない。
貂蝉は呂布を使って董卓を殺したい。
呂布の気持ちをつなぎたい。
そこで、とっさに出たのが、
よく出て来たなあ。
「龍に乗りとうございます」か。
大正解だよ。
わっるい女だなあ。
養父の王允に鍛えられたんだろうなあ。
こうして貂蝉の思惑通り呂布は董卓を殺害。
そして呂布の龍神信仰はますます深まっていく。
呂布!天下とはなんだ!
呂布は董卓を殺害するも李傕らに敗れて各地を転々。
曹操の徐州陶謙攻めの留守をついて、兗州にある曹操の占領地をかすめとった。
こうして呂布対曹操との戦いが勃発。
その戦いの中で、曹操は呂布に問いかけた。
「呂布!天下とはなんだ!」
またどえらい質問ですねえ。
蒼天航路の曹操らしい。
どうするよ?
もしこの質問を面接で受けたら。
面接で天下!?
どんな会社なんですか!?
ポスティングかな。
ポスティングで!!!
高校生のときにピザ屋さんのポスティングをやったことがあるのよ。
あれは天下を見て周れる仕事だよ。
そんな壮大な仕事だったとは…。
まぁでも、その質問が面接で来たらアタマ真っ白になりますね。
そんな時のために、呂布の回答を覚えておくといいぞ。
面接の答えとしては、
ちょっとスピリチュアル強めじゃないですか…。
株式会社龍角散の面接ならどうよ?
えっ!?
龍角散!?
ポスティングじゃないの?
とりあえず、
呂布は龍にどっぷりハマってますね。
信仰は自由なんだけど、盲信すると周りが見えなくなるからね。
時に攻撃的になる恐れもある。
呂布も張飛に対して、こうなってしまった。
殺すぞって!
たしかこれ、自己紹介の場面ですよね?
そうなんだよ。
この前に呂布はちゃんと名乗ってるんだ。
だから呂布なりにコミュニケーションを試みてるんだよ。
にしても下手すぎるでしょ!
あとこれに関しては、龍は関係ないと思いますよ。
面接でどう?「名乗らぬと、殺すぞ」
株式会社龍角散なら…
どこでも無理ですよ。
特殊すぎる会議
こう見ていくと、
呂布が人の下で働くのは無理ですね。
董卓はよく雇ったよ。
とはいえ、呂布の下で働くのもまた大変。
呂布んとこの会議はこれだぞ。
近いなあ!!!
なにこの会議?
頭抱えられてるし!
テレワークの対になるものだ。
これって不採用の人の頭が…、
グシャッだ。
董卓の遷都問答並みに地獄じゃないですか!
これは陳宮じゃないと務まらないですよ。
陳宮ですら当初はゴッキゴキにされてる。
全身バキバキだ。
何を言ったら、こんな目にあうんですか?
兗州の陳留太守張邈に、反曹操の戦略を進言したんだ。
そしたら、後ろからバキバキにされた。
なにか気にくわない点が?
いや、概ね同意。
むっず!
呂布むっず!
わ わかるのか、お 俺のことが
さすがなのは、劉備だよ。
この呂布から「お 弟よ」と呼ばれてる。
呂布が曹操に負けて、
徐州の劉備を頼ったときですね。
その歓迎会で劉備が呂布にいう。
「どうだい将軍。しばらくここに身を置かねえか。」
呂布はこう答えた。
「り 龍は、ひ ひと所に、と とどまらぬ」
出ました、龍!
常人はここで引くよ。
そうですね。
関わっちゃいけない人だ、
って思いますね。
普通はね。でも劉備は違うんだよ。
「龍はたゆまず天下を駆け巡り、そして天に昇りつめる」
これは出ないですよ。
これが呂布に見事にささる。
「わ わかるのか、お 俺のことが」
呂布は劉備に、飲め、飲めって煽ってましたもんね。
あの時の劉備ほど呂布と仲良くなった人間はいないよ。
簡雍もそうだけど、
劉備もコミュ力化け物なんだよなあ。
お 俺が お お前を こ 殺すのか
一方、呂布とまったくかみ合わないのが、
袁術んとこだ。
呂布は劉備が袁術を攻撃してる隙をついて徐州を奪う。
逆に身寄りをなくした劉備を徐州の小沛においた。
その劉備を袁術軍の紀霊が襲撃する。
出ました!紀霊将軍!
劉備の救援を受けた呂布は両者の仲裁に動く。
劉備を追う紀霊軍の前に立ちふさがり地獄の雄叫びをあげた。
紀霊は飽くまで劉備を討ちに来ただけで呂布に敵意がないことを告げる。
それに対する呂布の答えが、
「お 俺が お お前を こ 殺すのか」
そりゃ紀霊はこうなるよ。
まったく話がかみあわない。
やっぱり、これが図抜けてますね。
紀霊に落ち度はないけどね。
ここからよく仲裁が成立したもんだよ。
ひどかったのは、袁術帝位即位のあいさつとしてやってきた使者。
正史では、韓胤とされている。
これがよりによって、袁術を龍に例えてしまった。
呂布の前で龍に例えるのは悪手ですね。
呂布は身を乗り出して否定し、
久々のグシャですね。
こんな呂布だけど、
下邳での曹操との最期の戦いが近づくにつれ、変化が生じてくる。
それを感じ取った劉備はいう。
「ああいうご立派な呂布は、おいらには許せねえんだよな」
顔が穏やかになってましたね。
陳宮の進言も聞き入れるようなり、
さらには、陳宮へ問いかけもするようになった。
コミュニケーションとれてる!
皮肉なのは、謀反の思惑をもつ陳珪の言葉にも耳を傾けてしまったことだ。
これにより、滅びの一手、籠城をとってしまう。
で、
「まーーーーーーーーー」
なんですね。
「まーーーーーーーーー」
だね。
さて、どうでした。
『蒼天航路』の呂布と対話はできそう?
相当難しいですけど、
可能性は0ではないですね。
実際に対話って、それぐらい難しいんだと思うよ。
少しでも劉備を見習いたいですね。
ミスったらグシャッだからね。
そんな大役を担っている人らには感謝だよ。
いろんな人のおかげで平和があるんですね。
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