「男塾のキャラクターの能力を数値化してみた!」
このシリーズもついに残すところはあと1チームとなりました。
天挑五輪大武會決勝チーム、冥凰島十六士(めいおうとうじゅうろくし)!
「冥鳳島十六士」は、大会主催者である藤堂兵衛の私兵集団だ。藤堂が金にものを言わせ、世界中から猛者を集めて作った格闘チームだ。そのせいか、今まででもっともチームとしての統一感がないチームである。メンバー同士で交流が行われているか疑問だ。レッドサンダーの連絡先を知っている奴はいるんだろうか。
例によって、能力は信長の野望革新をモデルに数値化。
- 統率…部隊の攻撃力、守備力、募兵の効果、闘志ゲージのたまりやすさ
- 武勇…戦法の威力
- 知略…計略の効果、計略の回避
- 政治…建設スピード、調達の効果
能力は100点満点で採点する。ほかに”戦法”も付与する。
最凶の毒使い 赤い稲妻
冥鳳島の一番手は、赤い稲妻ことレッドサンダー。アメリカ・インディアンのホウ族出身。誇り高き血を引く勇者という表の顔と、最凶の毒使いという裏の顔をもつ
計略の効果に影響する”知略”
レッドサンダーと言えば、やっぱりこれ。
「安心するがよい 毒など塗っていない!!」
と宣誓してからの
「それも 時と場合によりけりだ!!」の毒攻撃。インディアンは嘘をつかないという思い込みを見事に逆手にとっている。
“知略”、71。
ただし、水が電流をつたえる事を忘れていたので、マイナス-10。
“知略”、61。
必殺技から”武勇”を検証してみる。
「悪魔の赤い稲妻(デビルズ・レッド・サンダー)」は、電気ウナギのように発電して相手を感電させる技だ。一号生筆頭・剣桃太郎にそれなりのダメージを与えるが、最大出力で放った電撃は己で自爆した。しかし感電死には至らず、そのあとも普通に戦っていた。
“武勇”、66。
やはり、レッドサンダーは、毒なし羽根とばし⇒毒あり羽根とばしの戦い方が強力だ。最凶の毒使いは伊達じゃない。
“統率”、84。
戦法は毒使いなので混乱がついた。
金玉をつぶされそこなった麗人 黒薔薇のミッシェル
冥鳳島の二番手は、黒薔薇のミッシェル。大将・藤堂豪毅がその実力を認める男。ベルサイユのばらのオスカルのような容姿の持ち主であり、多種多様な毒薔薇を操る。
“知略”をみてみよう。
麗人設定盛りだくさんの美男子であるミッシェル。しかし、富樫源次の計略にひっかかり金玉をにぎりつぶされそうになる。このシーンはかなりコミカルに描かれているが、実際金玉つぶしは強力な一手なので、本来ここで勝負ありと言っていい。
“知略”、32。
さて、また必殺技から”武勇”を検証してみる。
ミッシェルの毒薔薇は多種多様で非常に強力だ。
「カスリ傷ひとつで敵をたおす」という定番もあれば、運動中枢神経を狂わせるという変わり種もあり、香りをかいだだけで1分で死ぬというチートもある。
もはやミッシェルが強いのか、毒が強いのかわからない。サーベルも一応もっているが、これといった見せ場はない。むしろ富樫に利用されている。
“武勇”、51。
金玉つぶされそうになって激昂する場面もあったものの、ミッシェルは気高き精神をもつ騎士だ。致命傷を負いながらも敵である富樫の命を救った。大将・藤堂豪毅からも信頼があつい。人望の有る貴族なのだ。
“統率”と”政治”は高め。
黒薔薇を大量にぶん投げるので、”戦法”は斉射もちとなった。また、毒使いなので混乱も付与。
漢字好きのインド人 ラジャ・マハール
冥鳳島十六士、ラジャ・マハール。ターバン、半裸、象、ヨガとインド要素詰め込み過ぎの実力者だ。マハールは象に乗った象兵スタイルで現れた。ほぼ反則な気がするが、この大会で禁止されているのは重火器ぐらい。なぜか動物は許されている。それにマハールの場合は象から下りたほうが強い。
秘法、ラーマ・ヨガ。この法を極めたものは筋肉や骨を意のままにあやつることができるという。月光の棍による渾身の突きも、マハールは肉体を変形させてかわしてみせた。
「王家の谷の守護者達」のネスコンスとだいぶかぶっている。ただし、ネスコンスて生まれてすぐ酢漬け、という虐待でこの特異体質を得たのに対し、マハールはヨガで手に入れることができた。ネスコンスが不憫。
象兵とラーマ・ヨガというハイブリッドは非常に強力だ。
統率、89。
奥義・張発筋彪射(ちょうはつきんぴょうしゃ)は、ラーマ・ヨガをいかしたカウンター技。敵の武器攻撃を肉体で一度受けたあと、その武器をロケットのごとく発射させる。これで三面拳最強の男・月光に勝利した。
また、髪をのばす如意驍髪襲(にょいきょうはっしゅう)や、つめをのばす藭嵐伸爪貫(きゅうらんしんそうかん)も非常に強力で、飛燕をギリギリまで追い詰めた。
インド要素盛りだくさんのくせに、技名は漢字だらけだ。
武勇、92。
義務教育は大事 ゴバルスキー
狼蒼拳。狼を自在にあやつり、かつ自身も狼のように戦う拳法。この拳法を身につけるには、生後3ヶ月のときから狼に育てられる必要があるという。この狼蒼拳の使い手がゴバルスキーだ。まとまな教育を受けているわけがない。
“政治”、1。
ゴバルスキーは、見た目と言動に雑魚臭が漂っているせいで過小評価されがちだが、なかなかの強者だ。実力者Jもかなり追い詰められた。ちょくちょく追い詰められることがあるJではあるが、Jお決まりの逆転ニューブロウを放っても、勝負が決まらなかった相手はゴバルスキーくらいだ。
“統率”、”武勇”ともに高評価。
まだ銃火器が普及していない中世の戦場で狼の大群を放ったらどうなるんだろう?タイミングによっては効果的かもしれないが、ゴバルスキーのような狼蒼拳の使い手がいないと味方も襲われるかもしれない。
モンゴルキャラはこいつだけでよかった キルギスカーン
冥鳳島十六士師範、洪礼明(ほんりんめい)。その洪の秘蔵っ子たちが、蒙古三凶撰である。
三凶撰が一人、キルギスカーン。見た目はまんまモンゴル相撲の力士だ。地上15メートルの高さで行う地獄相撲(チャガ・ボルテ)では敵なしだという。こんなものやる馬鹿はそうそういないので、競技人口はかなり少ないだろう。
知略、26。
その巨体に似合わず、高所から華麗に着地する身軽さももっている。並外れた身体能力をもっているのは間違いない。
しかし、今大会ではすでにこれまで、散々奇人人外の類を見せられてきた。正直チャガ・ボルテぐらいではものたりない。デブキャラならば、すでにガンダーラの牛宝がゴム毬化して派手に跳ね回っていた。それに比べるとキルギスカーンは地味だ。最大の見せ場は汗めっちゃかいての土俵ビチョビチョ。
武勇、39。統率は高め。
試合後半、負けそうになると虎丸にだまし討ちをしかけた。しかし、影慶の援護もあり決まらなかった。
やはり、知略、26。
ニッチを攻めすぎた男 フビライカーン
蒙古三凶撰の一人、フビライカーン。草原と大地のイメージが色濃いモンゴルで、なぜか水中闘法を選んだ男。男塾版、クールランニング。
フビライはピラニアを操ることができる。いよいよモンゴル関係ない。
フビライと戦ったのは男塾死天王の影慶。闘技場に巨大な水槽という圧倒的フビライ有利の特設ステージを持ち込んだが、負けた。自分に超有利な条件を恥も外聞も気にせず提案できるところは評価していいかもしれない。
モンゴル感がどんどん薄れていく シャイカーン
ぱっとしない男が続いている蒙古三凶撰。最後の一人はシャイカーンだ。目の大きな傷が特徴の男前。炎を操るというファンタジーが強い強能力をそなえている。ただの汗っかきデブであったキルギスと比べるとだいぶ優遇されている。
これほど恵まれているにも関わらず、シャイカーンは自分に有利な特設ステージでの戦いを提案している。
シャイカーンが戦ったのは、男塾三面拳・雷電。この戦いでシャイカーンはだまし討ちに成功している。だまされビッチの雷電をハメたところで、知略のプラス要因とはならない。むしろ、シャイカーンはこの戦いで雷電の猿たちにハメられて敗れている。これは非常に問題だ。なぜなら、雷電はガンダーラ猿宝との戦いで、猿をハメている。
つまり、
猿 > シャイカーン
シャイカーン > 雷電
雷電 > 猿
と三すくみとなってしまった。ややこしいので、雷電の知力7に1プラスして、知略、8。
男塾版レオパルドン 劉菘喜
開始早々「冥鳳島超奥義…」と一瞬目を閉じた隙に、江田島塾長に一発で吹っ飛ばされてしまった人。
劉菘喜(りゅうずいき)。男塾版レオパルドンといえる瞬殺劇を披露してくれた。
しかし、それにしても超奥義を出すの早すぎるでしょ。
犠牲にしたものはあまりに大きい 劉菘胠
超奥義の人のお兄ちゃん劉菘胠(りゅうずいきょう)。頭突きで勝ちたい!たったそれだけのために、頭部を変な丸太みたいな形にしちゃった人。
これほどの犠牲をおったにもかかわらず、頭突き勝負で江田島塾長に負けてしまった。この頭では就職は厳しそうだが、攻城では役に立つだろう。どんな強固な城門もこの頭でぶち割ることができるかもしれない。まぁ、丸太でいいけど。
指導力に疑問のある師範 洪礼明
冥鳳島十六士、洪礼明。師範という立場についているが、蒙古三凶撰や劉兄弟を見ていると、指導力に疑問が生じる。
とはいえ、本人はかなりの実力者。敗れはしたが人外の江田島塾長と熱戦を繰り広げたのだから相当な強者であったのは間違いない。最後は不憫すぎる。
統率、91。
人間の身体をマリオネットのように操る傀儡窕彭糸や、氣を離れた相手に放つ千歩氣功拳など強力な技を使いこなす。しかし、マリオネット技はまさにマリオネットを操るかのごとく高所から人を操る技。使いどころはかなり限定されるだろう。そして、千歩氣功拳は江田島塾長いわく氣の練りが甘いらしい。
武勇、89。
嫌な言い方 紫蘭
藤堂兵衛の懐刀の一人、紫蘭。豪毅に対して「私達の主は藤堂兵衛様であって、あなたではない」と嫌な言い方をした人。
奥義・千日颮鏡(せんにちほうきょう)は、相手の動作を寸分たがわず一瞬で模写する技。対戦相手である伊達の覇極流槍術も一寸の狂いなく模倣した。武術者が長年の修行でえた技を一瞬で模倣できるのだからとんでもないセンスの持ち主である。しかし、千日颮鏡(せんにちほうきょう)をやぶられると、毒付きナイフを振り回すぐらいしか攻撃パターンがない。
統率、90。
元々孤児であった紫蘭は、藤堂兵衛に買われ孤戮闘(こりくとう)という蠱毒のような養成法を受けて育った。その過酷な環境によって、一切の感情を捨てさり、親の顔も知らず友もないただ敵を倒すだけの戦士となった。上の豪毅への言葉には、どんな思いが隠されていたのだろうか。
政治、12。
俺と紫蘭とは違う!! スパルタカス
もう一人の懐刀、スパルタカス。闘いの神がこの世に降ろした最強の男。
紫蘭が敗れると「俺と紫蘭とは違う!!」と、この人も嫌な言い方をし、まさかの騎馬戦車に乗って出場していった。たしかに違う。
スパルタカスは試合の前にパフォーマンスを行った。今までに15人は殺したという巨大な猛牛を闘技場にまねくと、奥義・赤鞭斬(レッド・ウィップ・ジェノサイド)を放ち一瞬でハムにしてみせた。
このパフォーマンスで火がついたのが、男塾いちノリのいい大豪院邪鬼。かつてオリンポスのゼウスに三日三晩不眠で付き合ったことがある暇人だ。邪鬼はさきほどの猛牛よりもさらに一回り大きい猛牛を要望し必殺技・真空殲風衝を披露した。試合前にもかかわらず手の内をみせてしまった。
試合では、スパルタカスは奥の手である赤鞭縛網(レッド・ウィップ・メッシュ)という投網技によって、ノリのいい男塾の帝王の捕縛に成功している。さらに、赤鞭砂塵(レッド・ウィップ・サンドストーム)で邪鬼をだまし致命傷を負わせている。邪鬼のノリのよさよ。
知略、69。
実子?養子? 藤堂豪毅
冥鳳島十六士の大将で大会主催者藤堂兵衛の息子。父兵衛は実子といい、子豪毅は養子という。なかなかに複雑な親子関係だ。
豪毅は幼少の頃より武術界ふたつの総本山のひとつ蒼龍寺で修業をつんでいたが、師を殺して奥義を奪っている。ちなみに、もうひとつの総本山は王虎寺といい男塾の剣桃太郎が修業をしていた。そして豪毅は冥鳳島こそが新しい格闘技の総本山であるという。男塾が予選トーナメントの決勝で戦った巌娜亜羅十六僧(ガンダーラじゅうろくそう)も史上最強拳法の総本山とのことだった。総本山のインフレ状態。
師を殺してまで奪った奥義・暹氣龍魂は剣から龍の氣を放つ技。見た目がいい主人公色の濃い技であるが、江田島塾長や洪師範の千歩氣功拳(せんぽきこうけん)のほうが破壊力は上か?
武勇、90。
不倶戴天の仇 藤堂兵衛
大会主催者であり男塾の不倶戴天の仇、藤堂兵衛。元の名は伊佐武光、かつて大戦中に日本軍を裏切り同胞2813名を死においやった男。日本を陰で操るフィクサー。
政治、110。
権力欲にまみれた老害と思いきや、筋骨隆々の肉体を維持している陰の努力家。要は”陰”好き。剣桃太郎に刀で切りかかられるが、服の”陰”にバリア・ジャケット・システムという特殊な電磁波バリアスーツを着ていたため無傷であった。
江田島塾長との戦いでは、黒兜流奥義瞬噭刹駆(こくとうりゅうおうぎしゅんきょうせっく)というテレポーテーション技や猛毒手裏剣を披露したが、さすがに相手が悪すぎた。
冥鳳島十六士の下衆
恐らく冥鳳島十六士の一人。敗戦後に富樫の命を救おうとしたミッシェルを罵倒し機関銃で撃とうとした人。百歩譲って罵倒はいいとして、なぜ機関銃で撃とうとしたのか。そもそもなぜ闘技場の出場者を撃てるような機関銃が設置してあるのか。
この男の失敗は、ボスの好き嫌いを把握していなかったこと。ボスの藤堂豪毅はミッシェルの高潔さを評価していた。そして、この男の行為に虫唾が走ったようだ。あわれ男は、ボスに下衆と罵られた挙句に両手首を切断された。
ついに、冥鳳島十六士も終了!
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