暗殺結社、宝連黒連珠(ぽーろんこくれんじゅ)。
世界の暗殺史の裏にはつねに彼らの存在があったという。
「男塾のキャラクターの能力を数値化してみた!」もついに天挑五輪大武會決勝編に突入です。
例によって、能力は信長の野望革新をモデルに数値化。
- 統率…部隊の攻撃力、守備力、募兵の効果、闘志ゲージのたまりやすさ
- 武勇…戦法の威力
- 知略…計略の効果、計略の回避
- 政治…建設スピード、調達の効果
能力は100点満点で採点する。ほかに”戦法”も付与する。
ヤリサー出身の殺し屋 張鳳
殺し屋集団の一番手は張鳳。ヤリサーのヤリチンみたいな見た目をしている。宝連黒連珠では一番の小者とのこと。新人の可能性が高い。
この新人は、暗殺道具にテニスラケットとボールを選択した。
なぜこれ?
新人だけに学生気分が抜けていないのだろうか。この選択は上司が許可を出すギリギリのライン上にあったと思う。
宝連黒連珠副頭・阿們「おまえもそろそろ暗殺道具決めないとな」
張鳳「自分決めたっす。テニスにするっす。」
阿們「テニス!?」
張鳳「はい、4年やってたんで。」
阿們「ラケットでヤんの?それともボール?どっか飛んでっちゃうでしょ。」
張鳳「ボールは硬くしてトゲつけるんでヤれるっしょ。自分300km/h出せますから。当たったらやばいっすよ。ちなみにボールはラケットとゴムで繋げるんで。片づけ楽っす」
阿們「お、おう。」
こんなやり取りがあったかはわからないが、許可はでたのだろう。ちなみに、オリンポスのアキレスの一輪車だったら許可は出ていなかったと思う。
さて、このヤリチンの相手は、男塾二号生筆頭・赤石。ヤリチンが一番苦手とするタイプの男だ。実際、ヤリチン自慢トゲつきテニスは、赤石に大したダメージを与えることはできなかった。
統率、51。
必殺の奥義は、閘打無限球(こうだむげんきゅう)。無数のトゲ球で同時に相手を攻撃する技だ。しかし、この奥義でも赤石にダメージを与えることはできなかった。
武勇、34。
連射はしてたので、戦法「連射」もち。
張鳳は、この後の先輩たちと比べると、特別に何か愚行を犯したわけではない。ただ相手が悪かった。その最後は、闘技場を切り落とすという赤石の規格外の攻撃によって奈落の底に落ちていった。少し不憫。
知略は平凡、52。
他の出場者チームと比べて稼業がはっきりしている。暗殺稼業はかなり収入もいいだろう。一番の小者といわれている張鳳だが、一般サラリーマンよりは収入が上であろう。
政治、73。
UMAで暗殺 寇鷲使
宝連黒連珠の二番手は、寇鷲使(こうしゅうし)。彼は暗殺手段として、セスナほどもあるバカでかい大鷲に乗るという選択をとった。
とにかくでかい。完全にUMA。当然目立つ。屋内にいる相手には無効だ。この人が暗殺者として成功しているとはとても思えない。
奥義・飛吊襲鎌槍(ひちょうしゅうれんそう)は、この大鷲から鎌槍で攻撃する。赤石にはカスリ傷しか与えられなかった。
武勇、41。
とはいえ、鳥類の最高速度をもつというこの大鷲からの攻撃というスタイルは悪くない。遠距離攻撃で長期戦のほうが効果的だっただろう。
統率、76。
実際、大鷲からのガソリンをまき散らしての火計は悪くない。ただ、本人が軽率であり、挑発にのりやすい性格だったのが問題。
知略、31。
この規格外の大鷲は運送手段としても使えるし、単に見世物としても超優秀。大王イカの比ではない。この大鷲が生きている間は、寇鷲使(こうしゅうし)は金に困らないだろう。なぜ暗殺者になったのだろう。
政治、91。
意味不明 馮椿
宝連黒連珠の三番手。馮椿(ふーちん)。先の二人を圧倒した実力者である赤石の隙をついて毒針をあてた。ようやく暗殺者らしい暗殺者が出てきた。
しかし、この馮椿(ふーちん)。どうしようもなくアホだった。ていうより意味不明、馮椿は意味不明だ。
まず毒針に使用した毒は、即効性ではなく遅効性だ。即効性ならば、毒針をあてた時点で勝利だった。毒針を当てた馮椿は、そのあと掟だなんだのたまい、解毒剤が入った盃を頭の上にのせるという宴会芸でおちゃらけはじめた。
結果、赤石に男の勝負を汚した罪は重いと、本気で怒られ敗北した。男塾塾生がだいたいひっかかる命乞いからのだまし討ちもしかけたが失敗した。
知略、9。
ロープ状の銛を自在に操る奥義、潎摯自在銛(へいしじざいせん)は、赤石にダメージをある程度与えることはできた。ただ、それは解毒剤を人質にとっていたゆえのダメージだ。むしろ、評価すべきは毒針をあてる腕だろう。
武勇63。
唯一暗殺者らしい 阿們と呍們
ヤリサー、UMA、宴会芸、と密やかに動けない殺し屋ばかりの暗殺結社・宝竜黒連珠。その副頭をになっているのが、阿們と呍們の兄弟だ。
阿們と呍們は、二身一体の阿吽拳をあやつる。そのスタイルは基本、指拳を中心とした体術。二人で同じ動きをすることで威力が倍になるらしい。別々に動いた方が効率はよさそうだ。
この指だけで人を殺せるというのは、凄腕の暗殺者らしくていい。富樫源次と虎丸龍次の二人を序盤は圧倒していた。覚醒した虎丸には敗れたので、統率74。
奥義・輪舞尰僉戯(りんぷしょうせんぎ)は、ピアノ線に円盤のようなものがついた道具で相手を切り刻む技だ。ピアノ線というのがまたも暗殺者らしくていい。さすがは副頭だ。
この技をくらった虎丸は気絶。一度男塾側に傾きかけた流れをまた自分たちに引き寄せた。
武勇、83。
副頭だけあって宴会バカの馮椿のような愚行は犯さない。だが、男塾の知将・富樫に裏をかかれる場面がたびたびあった。呍們は指拳の要である人差し指を食いちぎられ、先の奥義ピアノ線も木杭で止められてしまった。
知略、55。
宝竜黒蓮珠の団体芸 回転陣
回転陣。副頭の阿們と呍們が敗れたのを見た残りの面々が、一斉に出撃してとった陣形。
集団芸のインパクトは、ガンダーラの金剛槍のが明らかに上だ。その分まともだといえる。とはいえ、Jに一発で全員のされてしまった。
統率、38。
槍を使って、円を描く動きをとっていたので、
戦法「槍車」
ひとかみで巨象を倒すは誇大広告 鄧罦傑
ついに主頭・鄧 罦傑(とう ふうけつ)の登場だ。主頭は、鐘家蛇彊拳(しょうけじゃごうけん)という無数の毒蛇をあやつる拳法を使う。その毒蛇の毒は、ひとかみで巨象をも倒すとのことだ。本人はひそみながら、毒蛇を操って暗殺を行うのだろう。その使い方は、容易に想像できる。
しかし、鄧罦傑が姿を見せたとき、彼はくそ目立つどでかい蛇玉を伴っていた。今までの殺し屋人生で、一切の密やかさがなかったことが窺えた瞬間だった。あの連中のリーダーなのだから当然といえば当然だ。
蛇を使った攻撃は多様だ。拳にアクセントを加えることもできるし、鞭として使うこともできる。また、相手が懐に入ってきたら、蛇を鎧のように身にまとうこともできる。リーチの短い闘技者には厄介な戦闘スタイルだ。
統率、85。
そんな厄介な鐘家蛇彊拳であるが、なんと肝心の蛇の毒は弱性だった。対戦したJは、蛇の攻撃でかすり傷を負ってしまうが、命に別状はなかった。ひとかみで巨象を云々とはなんだったのか。とんだ誇大広告だ。
武勇、62。
次回は、王家の谷の守護者達!
出典:集英社/宮下あきら/魁!!男塾/コーエーテクモゲームス
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