屑、下衆、悪魔、鬼畜、糞野郎、人でなし、人の道から外れた者に与えられる数多の蔑称。これらの言葉が最も似合う最低の外道キャラクターを決める外道ワングランプリ開幕!
今回は③。
①はこちら。
②はこちら。
引き続き魁!!男塾で一番の外道を決めていきましょう。
前回の馮椿(フーチン)は、外道とは違うナニカのような気がしましたけど。
あれは、意味不明だったね。
でも、今回の外道たちは違うよ!
優勝候補の蝙翔鬼もあやういよ。
胸糞悪い奴ください!
今回も梁山泊十六傑です。
卍丸の師匠の仇 この世で最凶の邪拳使い手 頭傑と體傑
外道 No.8:頭傑と體傑
所属:梁山泊十六傑(りょうざんぱくじゅうろっけつ)
タイプ:回想がしっかりある型
外道名台詞:いい弟子をもったな
二人一緒ですか?
頭傑と體傑は二人でひとつ、三国志でいう魏続アンド宋憲よ。
呂布を裏切った奴らですね。
でた!卍丸!
卍丸が戦うんですか?
そうです!
そしてタッグ戦です。パートナーは虎丸龍次。
卍丸と虎丸のペアが頭傑と體傑と戦います!
この「この世で最凶の邪拳の使い手」って、なんか、くすぐられますね。
内に秘める何かをくすぐられます。
ちょっと憧れる?
正直憧れますねえ。
言われたいなあ。
じゃあ、その邪拳をちらっと見てみましょうか。
なんか思ってたのと違う!
頭傑はあわなかった?
これが頭傑なのね。
邪拳て言うくらいだからさ、拳、こぶしじゃないの?
なに?頭にガチッって。
君は體傑派なんだろうな。
では、體傑をどうぞ。
だからナニしてんのよ!?
だから邪拳よ!
邪拳してんだよ!
邪拳してんのこれ?
すっごいマジメな顔してるけど。
この後ろの人って、さっき頭に変なのつけてた人?
なんつう髪型してんの!
変なのじゃなくて、
『跳蚤器(ちょうそうき)』な!
民明書房によると、
「中国歴史上のなみいる英雄・豪傑の中でも勇名をはせた東門慶(とうもんけい)将軍が発明し…」
いいよ解説は!
民明書房でしょ?どうせデタラメだよ!
いないよ!そんなヤツ!
そんなアナルみたいな名前の将軍!
邪拳っていうからさ、もっと黒い龍みたいなのを出すと思ったのに。
なんだそれ・
ただの飛影じゃん、夢見すぎだよ。
現実は、『跳蚤器(ちょうそうき)』!
厳訕嶺惨殺
邪拳はもういいかな?
今回は外道ワングランプリだからね。
そうでしたね。
こいつらも優勝候補なんですか?
文句なしの優勝候補だね!
彼らは、卍丸の師匠・厳訕嶺の仇なんだよ。
その時の卍丸の回想には、なんと7~8ページもさかれてる。
これは珍しいんですか?
珍しいよ!
富樫源次の兄ちゃんが三号生にやられたって話があったけど、特に回想シーンはなかったからね。
じゃあ特別なんですね。
ワンピースの回想はめっちゃ長いですけど。
ワンピースの回想で、頭傑と體傑やったら、胸糞悪すぎて打ち切りになるよ。
あのロングセラーが!?
仇といっても、正々堂々と戦って勝ったわけではないんだ。
厳訕嶺は強く、二人がかりで挑んでも勝てなかった。
お師匠強いんですね。
そこで、まだ未熟だった卍丸を人質にとり、身動きできなくなった厳訕嶺の身体を背後から貫いた。
うわぁ~、卑劣、
卑劣がぎゅっと凝縮されてますね。
冠硫双刻闘
さっき変な頭の頭傑が、柱のもとで座ってたでしょ?
あれは『冠硫双刻闘(かんりゅうそうこくとう)』っていう決闘法をしてたから座ってたのよ。
かんりゅうそうこくとう?
頭傑と體傑が提案した2vs2の決闘法だ。
さっき座ってた頭傑の頭上には、巨大な砂時計のような入れ物があって、中には濃硫酸が入っている。
ホントに、よく濃硫酸が出てくるよ。
人生で濃硫酸って、今のところ男塾でしか聞いたことないからね。
硫酸ですらあまり聞かないのに、濃硫酸ですからね。
濃いんですね。
この決闘法では、戦わない待機の人間は、柱に拘束されてしまう。
戦い手は戦いながら、濃硫酸のケアもしないといけない。
そんなことしなきゃいいのに。
仕入れすぎた濃硫酸の在庫を処分したいのかね?
こんないかれた戦いだけど、卍丸は冷静に體傑を倒す。
こうなるともう勝負ありだ。待機の人間は濃硫酸を浴びるしかない。
しかし、頭傑は自分の拘束だけ外せるようにしていた。
うわっ!きたねえ!
そもそも自分のは水だった。濃硫酸じゃなかった。
ちょっとこいつらは、今までの連中とは違いますね。
卍丸はそれでも落ち着いている。
冷静に頭傑を仕留めにかかる。
その最中、先ほど敗れた體傑が、拘束されて身動きできない虎丸を人質にとった。
あのときの再現だ。
つくづく糞ですね。
けれども卍丸はこいつらの卑劣さを知り尽くしていた。
體傑の卑劣な行動を予測し、『奥義・龔髪斧大旋曲』をすでに放っていたのだ!
體傑は、この奥義によって、肉体を後ろから真っ二つにされて死んだ。
卍丸すごい読みですね。
めちゃくちゃ強いじゃないですか。
卍丸は続く頭傑も圧倒。
そして、この頭傑も動けない虎丸を人質にとる。
止まらねぇな!
さすがに虎丸がブチ切れた。自力で拘束から脱出して形勢逆転。
頭傑は命だけは助けられたが、さらに背後から卍丸を襲おうとする。
そんな頭傑の頭を貫いたのは、味方の陣営から放たれた矢だった。
外道すぎて味方に殺された奴は初ですね。
最初で最後だと思うよ。
その死体も仲間に捨てられたしね。
さて、この頭傑アンド體傑の評価はこうなりました。
髪型のセンスは絶望的だけど、外道センスは高い。
濃硫酸を水に変えたのがよかったのかな。
逆に、頭傑と體傑の仲は良かったから「非情」はのびなかったね。
畜生鬼、梁皇!
外道 No.9:梁皇
所属:梁山泊十六傑(りょうざんぱくじゅうろっけつ)
タイプ:畜生鬼型
続いても優勝候補の登場です。
『梁山泊十六傑』三首領の一人、梁皇(りょうこう)だ。
首領ってことは、頭傑と體傑のボスですね。
外道のボスはまた外道。
実は『梁山泊十六傑』の三首領は、三兄弟でもあります。
梁皇は長兄であり、事実上トップだ。
三首領全員外道なんですか?
あんちゃんだけだね。
あんちゃんよぉ~。
あんちゃんは、前戦でやぶれた次兄の死体を崖から捨てました。
ついでに、部下も一人殺してます。
えっ、弟の死体を?
そう。ち
ぃ兄ちゃんの死体をあんちゃんが崖から捨てたんだ。
いきなり『非情』が天井ですね。
雷電『畜生鬼』
さて、そんな梁皇と対するのは、男塾三面拳の雷電。
蝙翔鬼にひどい目にあわされた人です。
嫌な予感しかしないですね。
三面拳はひどい目によくあうから。
いい読みだね。
雷電は、先の『厳娜亜羅十六僧』の猿宝戦で託された三匹の猿を伴って戦いに挑んだ。
梁皇は、雷電との戦いで劣勢になると、この猿たちを人質にとった。
たしかに汚いけど、動物連れていくほうもどうかと思いますよね。
この大会は、なぜか動物を戦わせたり、動物と一緒に戦うのはオッケーなんだよ。
蛇だ、馬だ、コウモリだってね。しまいには象とか狼の群れとか連れてくる奴も出てくるしね。
梁皇は、サルを人質にとられて身動きできない雷電を嬲った。
凌辱もするのか。今のところ隙がないですね。
雷電はどうなるんですか?何もできないでしょ?
梁皇は、雷電さえ倒せば三匹の命は保証すると言った。
雷電はその言葉に縛られて、何もできなくなった。
梁皇はそんな雷電を嬲って気を晴らす。最後にとどめを刺して激流に放った。
契約を交わしたのか。今までにいないタイプですね。
でも雷電は命に代えて猿たちを守ったんですね。
梁皇は雷電を仕留めると、その約束を鼻で笑い、猿たちも激流に放ってしまった。
ド畜生!
そうです。
雷電はとどめを刺される前に、梁皇のことを『畜生鬼』と呼んでます。
『畜生鬼』!鬼畜ってことですよね。
雷電はこういった仏教っぽい言い回しが好きですね。
この梁皇勝つためには手段を選ばぬ
雷電の仇討ちに名乗りでたのが、
三面拳を束ねていた男、伊達臣人だ。
もうめちゃくちゃキレてます。
そりゃそうでしょ。
梁皇が名を尋ねても、
「貴様のような外道に聞かせる名をもたぬ!!」
取り付く島もない!
そして、しっかり外道認定してる!
伊達のお墨付きをえましたね。
試合は一方的でした。
伊達は完全に梁皇を手玉にとります。
圧倒的な実力差に、梁皇は負けを認めました。
絶対、うそでしょ。
どうせ毒針とかふっかけてくるんでしょ?
3分の2、正解です。
敗北宣言は偽りでした。だまし討ちもしました。ただ、毒針ではありません。
これです。
いやいやいや!
これダメでしょ?
これはダメですね。象に乗って戦ってもオッケーだけど、これはダメですね。
本人も言ってます。
「この大武會において銃器の使用は禁じられておるが、そんなことは関係ない。」
もう関係なくなっちゃったんだ!
じゃあこの勝負に銃で勝っても反則負けで終わりでしょ?
大会本部がどう判断するんだろうね。
ただこの大会の主催者も外道ワングランプリの優勝候補だからね。
主催者も外道なの!?
梁皇の評価はこうなりました。
高得点!これはかなりの外道。
銃のインパクトがすごい。
よくこのなんでもありの大会で反則ができたよ。
毒針がポップに思えますね。
付き添いの爺さんもこう言ってました。
「お、恐ろしいのは技だけではない。ほ、本当に恐ろしいのはあのお方そのものよ。」
相当いろいろやってきたんですね。
今回はここまでですね。
ついに、蝙翔鬼を上回る外道が出てきちゃいました。
胸糞悪いですね。
つづく
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