シグルイ狂人ベスト5ー!
前回の変態ランキングに続いて、今度は狂人ですか。
変態ランキングはちょっと小者が多かったかな。
3位は大物だったかもしれないけど。
メインキャラクラーではないですね。
狂人は期待できそうですね。
『シグルイ』は、南条範夫先生の時代小説『駿河城御前試合』の第一話『無明逆流れ』を山口貴由先生がコミカライズした作品。
二人の天才剣士、藤木源之助と伊良子清玄を中心とした屍山血河の物語。
そもそも真剣での御前試合が狂ってますもんね。
全員狂人、といっても差し支えないからね。
その中から特に狂った方々を選りすぐってみましょう。
第五位 忠義を理解できぬ
第五位、夕雲。
夕雲…、
あの小坊主か!
当道座賎機検校が抱える小姓、
以西把儞亜(イスパニア)の剣術、いわゆるレイピアの使い手だ。
手首が一周してましたね
夕雲は賎機検校の仕置屋敷にて、虎眼流との”戯れ”を命じられる。
当初は、藤木源之助と闘う予定でしたよね。
藤木源之助は”戯れ”ができない男だからね。
代わりに、師匠の岩本虎眼が”戯れ”ることになった。
”戯れ”って言っても、
虎眼流は木剣だけど夕雲の太刀、レイピアは真剣でしたよね。
そのとおり。
ただ先に、岩本虎眼自身がそのレイピアを斬れない”飾り”と定めちゃったからさ。
ん~、賎機検校と伊良子清玄の術中に陥りましたね。
さらに、武士には馴染みのない突く剣術。
夕雲の必殺の刺突は初見だったはずだが…、
思いっきり、ぶん殴られましたね。
「戯れなれば、当て身にて…」
作中で最も岩本虎眼が正気を保っていたときだろうね。
夕雲の頭は倍に膨らんだけど、命はありましたからね。
正気を失ったのは、むしろ夕雲。
顔やばいですね。
立ち上がった夕雲は、その刺突の剣の切先を岩本虎眼ではなく、
主人の賎機検校に向けた。
イカれちゃいましたね。
血迷う、とは、まさにこのこと。
直ちに、護衛の蝉丸によって、殺処分されてしまった。
頭を強く打ったから、バグっちゃったんですかね?
”忠義を理解出来ぬ夕雲の本性が剝き出しなっていたのだ”
と記されているね。
本性?もともとクレイジーってこと?
夕雲は士の本懐が理解できない、それゆえに藩士の子に生まれながら親に捨てられている。
師・小野忠明に出会い、刺突を極めるも、
その真意は将軍家剣術指南役の一刀流が異国の剣術を封じる為、
つまり、捨て石。
親と師に、二度捨てられたのか…、
そして三度、
主人によって、虎眼流抹殺の捨て石に使われた。
この捨て石という考え方が、そもそも現代人の価値観。
封建社会の士にとっては、それは武士の本懐となるわけだ。
夕雲は生まれてくる時代を間違えましたね。
第四位 お拾いもうした
第四位、牛股権左衛門。
出ました兄貴!
虎眼流師範、牛股権左衛門。
藤木源之助の兄貴分だ。
師範は、狂ってますよね。
夕雲とは逆に、士道を狂信的に突き進んだ男。
当時の封建社会の士としては、これが手本なのかもしれない。
当時の価値観ではね。
でも、所々狂ってますよね?
まず、乳首食べてたし。
弟弟子の伊良子清玄が師・岩本虎眼の妾いくと通じていたことが発覚、
牛股は虎眼に斬り落とされたいくの片方の乳首を拾い、
いやいやいや!
拾うまででしょ、常人は。
しかもわざわざ、いくの目の前で「プギュ、プギュ」って食したからね。
「お痛ましや」って。
「お痛ましや」じゃないし!
食うなよ!
『葉隠』にあるんでしょ。
「武士道というは、乳首を食うと見つけたり」
それ同人誌ですよ、『葉隠』の同人誌、うっすい本。
また牛股は入門した後、心に残る”赤い縄”を自ら断ち切り、士道の道を歩んだ。
ふくさん…、
その際、素手による去勢を決行している。
素手って、刀を持ってるでしょ!
武士の魂の刀を去勢に使えないだろ!
去勢すんなよ!!!
しっかりサオは残してるし!
それと牛股といえば、仇討ちでの助太刀かな。
大立ち回りってレベルじゃなかったですね。
まさに、人外。
菩薩の石田が素手で腸を引きずりだされた。
あんなもんによく近づきましたよ。
相手の助太刀兵の内臓まき散らしてたし。
正気の沙汰じゃないね。
でも、伊良子だけはその真意を見ていた。
牛股が、受け入れがたい仇討ちの結果を乱心者の凶行で塗りつぶそうとしていることを。
ん~、意外に冷静なのか。
でも、その冷静さが、むしろ狂気ですよ。
牛股にとっては、”赤い縄”を切ってまで手にした大事なものだったんだな。
第三位 ボリボリ
第三位、岩本虎眼。
ここで登場しましたか、狂った虎。
濃尾無双とうたわれた剣客で虎眼流の創始者。
一虎双竜といわれる牛股権左衛門、藤木源之助、伊良子清玄の三人の弟子を筆頭に、最盛期は千人を超える門弟を抱えた。
倒した相手はなるべく殺さないんですよね。
あえて伊達、肉体を欠損させて放つことで虎眼流への畏怖を広げる狙い。
舟木兄弟らの父である舟木一伝斎は、上覧試合で岩本虎眼に下あごを削ぎ飛ばされている。
その勝った虎眼の方が、
舟木のじいさんに恨みを抱いているのが異常。
ただでさえ異常な執念の持ち主なのに、晩年はその多くの時間で正気を失っている。
秋から冬の間は、半日ほど正気に戻る時間があり、その間に牛股権左衛門の口を裂いている。
正気の時でも、十分狂ってますね。
伊良子清玄の入門儀式のときはひどかった。
「いく~」ってうなり、小便ボトボト垂れ流し。
あと、魚をうまそうに食ってたね。
あれ生ですよね?
骨ごとボリボリ食ってた。
そんな虎眼でも掛川藩武芸師範をつとめており、録は三百石。
三百石だと、槍持、草履取、挟箱持を引き連れて騎馬で登城できる。
庶民からすれば、それなりに憧れの地位なんですね。
ちなみに、柳生はどのくらいなんですか?
柳生宗矩は二百石で家康に仕え、そこからばく進。
この三代目家光の時代には、将軍家指南役になり、一万石の大名にまでなった。
柳生は別格ですね。
その柳生宗矩にすら虎眼は妄執を抱いている。
虎眼の栄達を柳生に断たれたと信じて疑わない。
いくら強くても、
こんなヤバい奴は雇いたくないですけどね。
これで上には結構媚びるからね。賎機検校にもヘラヘラしてたし。
どんだけ剣術が優れていても、封建社会のヒエラルキーから脱することはできない。
範馬勇次郎のようにアメリカ大統領に宣誓させることはできないんですね。
この虎眼の妄執によって、多くの人の人生が狂わされた。
特にひどいのが、呪いの妾、いく。
「むーざん、むーざん、とらの、かーこいもの」。
いくの許嫁を牛股権左衛門使って殺したの虎眼ですよね。
それだけでもひどいのに、
奉行所の人なんて、いくのお店に行っただけで殺されたよ。
束縛が強いってレベルじゃないですね。
てか、奥さんいたんでしょ?
奥さんいたけど、自殺。
その際は「たわけ」のみ。
奥さんには全く興味なし。
そして、虎眼の娘、三重。
彼女もまた虎眼に人生を大きく狂わされた一人だ。
後編に続く
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mangeman
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