【屈木雁之助】シグルイで一番の奇人はあいつだ！！！【藤木源之助】

シグルイの奇人たち~~~！！！

はい。ついに奇人です。

選りすぐりの奇人がまだいますから。

一緒に見ていきましょう！

賎機検校の中間（ちゅうげん）の一人、蝉丸。

初登場は、自家発電の鬼こと山崎九郎衛門襲撃だったかな？

丸子彦兵衛の浴場の襲撃の時も、伊良子清玄に追従してた。

やはり、不気味なオーラを醸し出す。

その後、賎機検校の『戯れ』でその武を発揮、

錯乱した夕雲を手甲鉤で成敗した。

賎機検校の従僕だから、当道者の可能性は大いにあるよね。

いかんせん、全然喋らないからまったくわからん。

牛股権左衛門の襲撃では、含み針が切り札であることが明らかに。

水中の鯉の目を射抜くほどの正確さを誇る。

あのぽっちゃり体型も含み針に特化してたんだね。

蝉丸よりもさらなる異形が、屈木頑之助。

仇討ちの観戦の仕方からして独特、

まさかの脱糞観戦！

頑之助は頭が大きく重心が常人とは異なっていたため、地面を這うことが多かった。

まさに蝦蟇。

仕方ない面もあるよ。

孤児であった頑之助は舟木一伝斎に養育される。

が、一人娘の千加を含めて多くの者が頑之助を家畜以下の生物として扱っていた。

それで跡取り亡くした一伝斎は千加の婿選びの為に、『兜投げ』の儀式を行うことになった。

これに頑之助も参加を申し出る。

しかも唯一の味方と思われた一伝斎が、

頑之助の武才に気づいて、

一伝斎は頑之助の顔面に兜をぶん投げた。

そのうえで、

「戦場に於いて敵の兜が己の欲するように程よきところに飛び来ると思いおるか」

とブチ切れた。

だいたい、戦場で兜なんて早々飛んでこないだろ。

しかし頑之助はあきらめない。

千加への思いをますますこじらせ、兜投げ成功者たちをがま剣法で次々と屠っていった。

頑之助は紛れもない弱者男性、ただがま剣法という特異な殺法を持つ強者でもあった。

さらに、自身が美剣士だという独自の世界観も構築していた。

そんな屈木頑之助は御前試合の第四試合に出場する。

頑之助の試合は、『腕KAINA～駿河城御前試合～』で見れます。

屈木頑之助に執着された舟木千加もまた数奇な運命を負った娘。

愛らしい顔に似つかわしくない怪力と、

さらに似つかわしくない…

ただし、限定的だね。

”事に臨まんと欲した時、乙女の一部位が男子と化す！”

なおさら！？

インターセックスと呼ばれる染色体や性器があいまいな状態は、

数千分の一で起こるらしい。

両性具有の柴犬のニュースもあったぐらいだし

ただ舟木千加ほど性器がはっきりと変化する人は、稀だろうね。

アレは、なんだろうね。

そんな怪力娘も駿河大納言徳川忠長にとっては、

ただの慰み物のひとつだった。

忠長はすべてが憎いから。

ふたなり娘も憎いんだよ。

石田凡太郎。

ピンとこないかな？

家中での通り名は、”菩薩の石田”。

縁談で蟷螂似の醜女を妻とし周りから憐れみを受けるも、

”人は姿にあらず”

と妻を愛した男。

これだけなら聖人だった。

問題はあの仇討ちよ。

あのとき猛牛が荒れ狂い、腸飛び散る地獄になった。

掛川藩家老孕石備前守が思わず叫ぶ、

「腸（わた）を撒くのをやめさせい！」

聞いたことある？イベントでこんな注意？

「腸（わた）を撒くのをやめてくださーい」

フジロックやサマソニでも聞けないよ！

コミケが一番ダメだろ。

腸と本って一番相性悪いから！

そんな中、凡太郎は猛牛の前に進み出てしまった。

月岡雪之介、改め、星川生之助。

月岡雪之介は戸田流剣術の達人で、仕置後の伊良子清玄といくを保護した男。

伊良子の修行にも協力している。たしかに聖人だ。

それなんだよ。

こんないつも肉片とびちり、血しぶきほとばしり、虎眼の顔面舞う世界でさ、

不殺を貫くんだよ？奇人でしょ。

それに仏像彫るしね。

あれやるのは、彦一さんか月岡ぐらいだよ。

『ムジナ』の彦一さんだよ。

殺めた相手の仏像を彫るんだよ。

その異端な剣士月岡雪之介をして、怪物と言わしめるのが藤木源之助だ。

藤木源之助。虎眼流道場で一虎双竜にかぞえられた剣士。

この作品における主人公の一人だ。

「藤木源之助は生まれついての士（さむらい）にござる」

だから。

焼け火箸も素手で握るさ。

藤木は士だから、主で師である岩本虎眼のいうことは絶対なんだよ。

主が命じれば、焼け火箸を素手で握るし、

主が命じれば、兄弟子とも真剣で斬り舞うし、

主が命じれば、公開種付けのお手伝いする。

でも、それが士道だから。

そんな師の顔面の血もすすらなきゃいけない。

座敷牢みたいなとこ入ってたね。

おとなしく謹慎するのもまた、士道だから。

そいういうもんだよ。

士だから、月岡と対峙した時に刀を放り投げるんだよ。

それをやっちゃうから、藤木は怪物なんだね。

あれは生存本能でしょ。あの時代は狒々の黒焼きが薬だっつうんだから。

なんか見た目もほぼ糖衣なしの正露丸だし。

藤木は無口ゆえに感受性が欠落していると思われるけど、

結構、人間くさいところもあるんだよね。

虎眼が亡くなったときは号泣してるし。

ありゃ泣くよ。

一歩間違うと、自分が死ぬか、兄弟子を殺すんだから。

猪又晋吾の左手を砕いて、笹原修三郎にに怒られてたね。

「加減しろ、莫迦！」って。

牛股の兄貴だったら「でかした」って言ってくれたよ。

笹崎修三郎は鎌宝蔵院流の達人で、55万石の駿河藩の槍術師範。

岩本虎眼は掛川藩の武術師範だけど、掛川藩は2万5000石で藩主の朝倉は駿河藩の家老だ。

この笹崎修三郎が御前試合で屈木頑之助と闘う。

笹崎修三郎の従弟である笹崎権八郎がガマに殺られたからね。

仇討ちだ。

藤木といえば、あの人にも触れたい。

伊良子の兄弟子、峻安。

独眼鉄並みにおしっこも漏らしてたね。

骨子術の達人である峻安は透視を用いる。

それゆえに、藤木の奥底を見てしまった。

気持ち悪いだろ。

血管やら筋肉やらが透けて見えて。

そんな不純な動機を持つ男が医の道を志さないでしょ。

勉強大変だし。

そんな峻安は藤木の奥底を見て息絶えた。

「人の奥底には”無明”と呼ばれる闇が潜んでいて、その闇を覗いてしまった者は鬼の姿と化する」

先代の伊良子清玄曰く、

「しかし殺法は深く究めてはならぬもの。究めれば鬼となり果てる」

鬼のカンストだよ。そりゃ死ぬよ。

奥底をのぞかせるだけで人を殺める藤木源之助か。

でも、ここはやっぱり屈木雁之助かなあ。

木の上でウンチブリブリするし。