屑、下衆、悪魔、鬼畜、糞野郎、人でなし、人の道から外れた者に与えられる数多の蔑称。これらの言葉が最も似合う最低の外道キャラクターを決める外道ワングランプリ開幕!
今回は②。
①はこちら。
魁!!男塾に出てくる男たちで、一番クソ野郎なのは誰か、ってことです。
今のところは、優勝候補・蝙翔鬼が一歩リードですかね。
雷電のお墨付きだからね。
『狼髏館』の外道たちもがんばってたんだけど。
では引き続き、最低の外道たちを見ていきましょう!
意味不明!馮椿
外道 No.5:馮椿(フーチン)
所属:宝竜黒蓮珠(ぽーろんこくれんじゅ)
タイプ:意味不明型
外道名台詞:そんなに強くひっぱったらあ。
続いては、
暗殺結社『宝竜黒蓮珠(ぽーろんこくれんじゅ)』の馮椿(フーチン)。
雷電曰く『宝竜黒蓮珠』とは、
冷酷無比で一切の感情を持たず、精密機械のように人を殺す集団だ。
期待できそうですね。
馮椿が他と違うのは、
毒針による不意打ち攻撃をしてから、登場してきたことだ。
追い詰められてからの卑怯、ではなく、のっけから卑怯。
汚いけど、暗殺者らしいですね。
そう!
初めに毒針、その後にご挨拶。
めっちゃ強そう。
このときに馮椿はこうも言っている。
「仲間が倒されれば地獄の底までも追いつめ 血で償わせるのが我ら黒連珠の掟」。
これはどうとればいいんですかね?
仲間思いなのか、組織のメンツのためなのか。
そこも評価に影響するね。
馮椿の相手は、男塾二号生筆頭赤石剛次。
こちらも男塾きっての実力者だ。
でも毒針打たれてるんですよね?
もう勝負ありじゃないですか?
普通はそう。
でも馮椿は、あえて10分で死に至る遅効性の毒を使った。
十分速効だけどね。
男塾に出てくる毒の中では遅効だ。
なんでわざわざ?
そこが馮椿の恐ろしいところなんだ。
馮椿は赤石を嬲るために、あえて、遅効性の毒を使った。
これは「残酷」ですよ。
そのとおり!
ただその嬲り方があまりに意味不明。
馮椿は用意していた解毒剤をグラスに注ぎ、それを己の頭の上にのせたのだ。
何年ぶりかにこの言葉を使います。
ちんぷんかんぷん!
めったに言わないよね、ちんぷんかんぷん。
ホント使うならここだよ。
そんな奇妙な状態で馮椿は、赤石をいたぶりはじめた。
赤石が反撃しようとすると、馮椿は頭上の解毒剤をこぼそうとした。
これが悪名高き、
『不被報死頭盃(むくわれずのショウタオペイ)』!
…。
これ、絶対解毒剤とられたでしょ?
とられましたね。
で、負けたでしょ?
負けましたね。
なんなら、敗北宣言しておいて不意打ちの毒針攻撃もしてるよ。
しかも失敗してる。
しっかり「卑劣」ですね。
一発目の不意打ちは暗殺者補正がかかったせいか、あんまり「卑劣」感がなかった。
けど二回目は違いますね。普通に不快。
降伏してからの不意打ちは、卑劣以外の何物でもないからね。
さらに馮椿は、こう言いました。
帰んのかい!
っていうね。
もう掟のことなんてすっかり忘れちゃった。
仲間がどうのこうの言ってたのに!
しかもこの人未熟者だったの!?
最初の雰囲気はどこ行っちゃったのさ。
評価が難しいね。
外道ではあるけれど、それとは別の何かをもっている。
結局最後はどうなったんですか?
帰るの失敗して崖から落ちた。
うわぁ…。
とりあえず「センス」はないですね。
皆無だね。
では、こうなります。
人を嬲るのが好き、という残酷な性質を持っていたけど、それを満たすために必要な知能をもっていなかったね。
アホだったってことですね。
しっかりよせてる アヌビス
外道 No.6:アヌビス
所属:王家の谷の守護者達(ファラオ・スフィンクス)
タイプ:竹馬めっちゃ自信あり型
外道名台詞:馬鹿めが、何を血迷いおったか。
続いては、『王家の谷の守護者達(ファラオ・スフィンクス)』のアヌビス。
これって、『王家の谷の守護者達』って書いて、ファラオ・スフィンクスって読むんですか?
そうだね。
誰もが聞いたことあるエジプト関連の言葉を二つくっつけただけなのに、こんなにチーム名としておさまるのがすごいよね。
スフィンクスの安定感のおかげですね。
『王家の谷の守護者達』とかいう映画の邦題みたいのは、自分たちで用意したんですかね。
映画の邦題を配給会社が決めるように、天挑五輪をしかけたエージェントみたいのが決めたんじゃない?
うまくいった方だと思うけどね。
そんなのはどうでもいいのよ!
アヌビスだよアヌビス!
エジプト神話では、頭が犬で体が人間の冥界の神、それがアヌビス。
アヌビスかっこいいですよね。
『王家の谷の守護者達」のアヌビスも、それにしっかりよせてる。
普段はちゃんと犬のマスクをかぶっているよ。
アヌビスはチームの副将であり最高の戦士だそうだ。
指揮官のような役目があったからか、はじめからずっと姿をみせていた。
それなのに外道?
立派な外道よ。
その性を見せたのは、右将ホルスvs伊達臣人戦の後だ。
ホルスに勝利し、闘技場を後にする伊達の背中に向けて槍をぶんなげた。
ありえないですね!
その卑劣な槍先から伊達を守ったのはまさかのホルス。
ホルスはアヌビスの卑劣な行為によって命を失ってしまった。
それに対して、アヌビスが放った言葉はこうだ。
「馬鹿めが 何を血迷いおったか」
見た目はかっこいいけど、外道のにおいがプンプンするぞ。
それまではホルスと仲良さそうだったんだよ。
ルクソールの憂鬱
そして剣桃太郎戦だ。
アヌビスは、大将ファラオの命とはいえ、『ルクソールの憂鬱』とかいう自分に超絶有利なホーム戦をしかけた。
なんですか、その新しい現代病みたいのは。
砂場作って中に毒サソリばらまいたから、その中で戦おうぜ!ってヤツだ。
なにその狂った中島!
磯野、『ルクソールの憂鬱』しようぜ!
暗君が好みそうな遊びよ。
ちなみに、毒サソリに三回さされると死亡ね。
あと砂場から逃げたら自害ね。
アヌビスはこれが得意なんですか?
これが得意というか…、竹馬が得意。
アヌビスは二回刺されるとね、得意の竹馬に乗り出すんだ。
竹馬!
それで三回目を回避するのか。
しょうもないけど、しっかり汚いな。
ただ相手が悪かった。
男塾総代剣桃太郎にはそれでは勝てない。
そこで出したのが、偽りの降伏、からの~、だまし討ちだ!
外道はこれ多いな!
一流の外道の証になってきたね。
しかし、竹馬好きで、こんな悪い奴がいたとはね。
竹馬好きって、悪い奴いないんですか?
いないでしょ?
逆に、悪い大人で竹馬なんかやってるやついる?
竹馬のってる半グレ集団なんか聞いたことないでしょ?
たしかに。
竹馬やる大人は、子どもに遊びを教えてるおじさんとか、アウトドア好きのおじさんのイメージですね。
悪者のイメージはないわ。
でしょ!
アヌビスは、そんな竹馬仲間やこどもたちを裏切ったんだよ!
だから三回目も刺されて死にましたよ!
結局刺されたんかい!
竹馬に自信ありすぎて、毒の備えはしてなかったんですね。
ここがちょっと弱いね。
これを踏まえた評価はこんな感じです。
不意打ち、だまし討ち、で「卑劣」は十分。
ただ竹馬に自信がありすぎたね。
これが「センス」の減点につながった。
犬なのに、竹”馬”が得意ってのもね。
地獄の魔術に翻弄 酔傑
外道 No.7:酔傑
所属:梁山泊十六傑(りょうざんぱくじゅうろっけつ)
タイプ:アル中型
外道名台詞:た、頼む。そ、そこの酒ビンを取ってはくれんか。
天挑五輪大武會で優勝候補と目されたのが、『梁山泊十六傑(りょうざんぱくじゅうろっけつ)』。
この外道ワングランプリでも『梁山泊十六傑』は優勝候補の外道たちが在籍してます。
蝙翔鬼にも勝てそうなんですか?
勝ってもおかしくないよ。
『梁山泊十六傑』のモデルとなった『水滸伝」の『梁山泊』は、山賊や湖賊のあつまりだ。
彼らの中では旅人に平気で毒盛って、身ぐるみはいでた奴とかいるしね。
モデルからして外道なんですね。
あのきたない奴だ!
最初は、豪傑みたいな雰囲気だしてたのに。
酔傑は、その名が示す通り、登場したときから酒をかっくらっていた。
しかし、男爵ディーノのゾリンゲンカードで酒瓶をわられると…?
ん?
怒って強くなる?
新しい酒瓶を取り出します。
あ、ああ。
そして、それを飲み、「ヒック」としゃっくりまで飛び出してくると…?
酔いがまわって強くなる?
酔いが回って、気持ちよくなる。
なんなんさっきから!
酔傑って名前なら、普通、酔って強くなるって思うでしょ!
そうじゃなきゃ飲むなよ!
おっしゃる通りです。試合中は飲むな!
まぁただのアル中だね。身近にいそうな等身大の外道だ。
vsヘルズ・マジシャン
さて、このアル中は『地獄の魔術師(ヘルズ・マジシャン)』と化した男爵ディーノに翻弄されます。
男爵ディーノが強くなったんですよね。
劣勢に陥った酔傑は、お決まりの偽の降伏、からの~、だましうちだ!
酒瓶の中に仕込んでいた含み針を男爵ディーノの顔面に吹きかけた。
酒瓶は酔うためじゃなくて、含み針だったのね。
しっかり汚いな、どうせ毒付きでしょ?
あわれ男爵ディーノは、仕込み針に塗られた毒によって視力を奪われてしまいました。
やっぱり毒!
しかし、男爵ディーノはただではやられず、最期の地獄の魔術(ヘルズ・マジック)を披露!
酔傑を道連れに滝つぼにのまれた。
降伏からのだまし討ち、そこでの毒針、最後は場外に消えていく、なんかさっきの馮椿と似てません?
そう?
ちなみに梁山泊十六傑の付き添い爺さんは、試合後に酔傑をこう評してる。
「器量も狭く腕もまだ未熟な大酒喰らいのうつけ者」
未熟者も一緒!
馮椿も未熟者だったよ!
酔傑の評価はこうなります。
酔傑は嬲りはせず、ひとおもいに止めさそうとしていた。
これが「残酷」に響いたね。
凌辱の気がないんですね。
ここは馮椿と違いますね。
まぁ酔傑は前座よ。
梁山泊十六傑はここからだ。
本当に胸糞悪い連中が登場する。
③につづく
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