数ある『民明書房』のなかで、最も人を騙すことができるものはどれか。
その暁!!男塾編。
今回は、その④
前回はこちら。

民明書房、暁!!男塾編の四回目です。

前回はついに、『改訂版 世界の怪拳・奇拳』が登場しましたね。

『冥界琵弦抄』のときだね。
もし『世界の怪拳・奇拳』が出版されたら、即購入するよ。

読みたい!

書籍名にも注目しながら見ていきましょう!
始祖は王華摩『性天廻』

『性天廻(せいてんかい)』、
民明書房刊『実用中国拳法 これであなたも嫁要らず』より。

初っ端から、ひどめの書籍タイトル来ましたね。

これも『冥界琵弦抄』と同じく、ソドム七福神軍団のひとり弁財天が使う奥義だ。

性転換ですか。

性、天、廻!

だって、嫁要らずとか言ってるし。

性転換と性天廻は全然違うから!
ちょっと見てみよう。

“数ある中国拳法秘奥義の中でも最高位にランクされるものの一つがこの奥義である。その真髄は、己の意思で肉体の男性ホルモンと女性ホルモンを操作し、男女それぞれの肉体へと瞬時に転換させることにある。”

やっぱり性転換じゃないですか!
転換って言ってるし!

瞬時に変わるんだぞ!性天廻は!
全然違うよ。

まぁいいですけど。
それって、何が強いんですか?

“そしてそのメリットとしては、男女の肉体及び精神構造の違いを生かした独特の技を繰り出せるということにある。”

違いを生かした独特の技?
いまいちピンとこないですね。

『砕亜怒羅権闘(サイアドラゴン)』を使う悟空っていたでしょ?この章から仲間になったんだけど。
弁財天は『性天廻』を使って、悟空の必殺技から抜け出したよ。

悟空が仲間になったんですか?

そう!『ワールド男杯』で戦った男たちが、みんな仲間になったよ。

いいですね!ベタですけど、やっぱりいいですよね。
ちなみに、悟空の必殺技ってどんな技だったんです?

肉棒にリングをつけて締める技だ!

最低の技ですね。

て言うけど、実際にくらったら致命傷になる技だぞ。
それを弁財天は性天廻を使い、一瞬で女性の身体になることで抜け出したんだ!

いや、そもそもチンポコ出してなければくらわないでしょ。

こんな奥義の修行してる暇あったら、筋トレでもしてたほうが強くなりそうですけど。

えっ、それは、王華摩をディスってんの?

なんです?どういうこと?

“因みに、この奥義の始祖は王華摩(おうかま)という人物とされ、俗に「オカマ」というのは、これに発する”。

王華摩(おうかま)!!!

まさか、このご時世で王華摩をディスるとはな。

いやいやいや。これはひどいですよ。
てか、今までの人名シリーズで一番ひどいんじゃないですか?

ちなみに王華摩のご尊顔はこれだ!


…だいぶ個性的ですけど、
オカマ感はないですね。

1903年生まれだって。
思ったより最近の人だね。

本当だ!
中世の人かと思ってた。

オカマだけに中性って?

クソしょうもないですね。
つうか、こんなの何一つ騙される要素がないですよ!

でも、『ファインディング・ニモ』でおなじみのクマノミは性転換するぞ!
クマノミの群れにいるメスは一匹だけ。その唯一のメスがいなくなると、オスの中からメスに性転換するヤツが現れるって!

どっかの刑務所にありそうな話ですね。

『軍鶏』でもそんなヤツいたな。

逆にブルーヘッドって魚は、メスからオスに性転換。しかも、唯一のオスが死んでから数時間で転換がはじまるってよ。

はやっ!性天廻だ!

最近では、オスをなくしたメスライオンがたてがみを生やす例も報告されているみたいだしね。

じゃあ、いずれ人間も薬を使わずに、

そう、修行で『性天廻』を身につけられるかもしれない。
虫の知らせ『懼騰虫』

『懼騰虫(くとうむし)』、
民明書房刊『世界の怪虫・奇虫』より。

『世界の怪虫・奇虫』!!!
また新しいシリーズきたー!!!

『世界の怪拳・奇拳』、『世界の怪鳥・奇鳥』とつづいて、
ついに『世界の怪虫・奇虫」が登場!

でも、今まで虫ネタ結構ありましたよね?
それらは何の本だったんですかね?

ふあぶるは置いといて、
『実用動物辞典』はおもしろそうですね。『驚異の昆虫世界』は普通にありそう。

虫系民明書房は名作が多いね。

この懼騰虫は、悟空が使う觔斗雲(きんとうん)のタネ2号だ。
ちなみに、タネ1号は台湾巨王棒棒鶏だ。

虫とか鳥とかよく出てきますよね。

毒と濃硫酸もな。

“台湾中部阿里山(アリシャン)地方に生息する現在絶滅寸前ともいわれる幻の甲虫。その体長は1センチ程であるが、抜群の飛行力と浮遊力を持ち、昆虫としては知能も高い。人間にもよく慣れ調教しやすいことから、中国拳法の奥義として重用された。”

台湾の阿里山(アリシャン)地方って前も登場しましたよね?
たしか、これは実在するはず。

台湾巨王棒棒鶏のときだね。
そのときに、阿里山が台湾に実在する地域だって知ったよ。

たまに勉強になりますよね。
そして、今回も定番の知能の高い虫ですか。

作中では、悟空の意のままに動き、さらに群れで雲のような形状をとり悟空をその上にのせることができた。
また、敵の弁財天の全身にまとわりつき、その身体を宙に持ち上げることもできた。

浮遊力ってそういうことか。
どんな見た目なんですか?

内容を入力してください。


思ったより普通ですね。

死体を食うヒラタシデムシにちょっと似てるね。

気持ち悪そうですね。

“因みに、「虫の知らせ」という言葉は、かつてこの虫が重要な通信手段として利用されていたことに由来する”。

きれいに決まりましたね。

これはいけるんじゃない?

作中の使い方はちょっと無理がありますが、
民明書房の記述だけなら、騙せそうですね!
構造は定かでない『斬首樽』

『斬首樽』、
民明書房刊『罪人危機一髪』より。

『罪人危機一髪』?

新しい傾向の書籍タイトルだね。

これは、男塾の宿敵・藤堂兵衛が、天下無双・塾長江田島平八をとらえた樽だ。
塾生がやられるたびに、剣を一本さしていく。

黒ひげ危機一髪

これに関しては、藤堂も「黒ひげ何とか」と発言しており、その類似性を認めている。

類似性も何もパクったんでしょ。

いや、逆だから!
斬首樽が先だから!

“中国刑罰史上、最も残酷と言われる拷問器具。その構造は定かではないが、罪人を入れた樽には剣を差し込む幾つかの穴があり、そのうちのひとつに差し込むと瞬時に首をはねる仕組みとなっていた。”

完全に『黒ひげ危機一髪』ですね。
てか、前も『黒ひげ危機一髪』みたいなのありませんでした?


毛利元就のやつか。
それと比べると、今回のはより黒ひげが濃いですね。
てか、もう真っ黒な黒ひげですしね。

“いつ己の首が飛んでしまうかという恐怖は想像を絶するものであり、近年これをモチーフにした玩具が発売されたのもうなずける話である“。

ほら~、だから斬首樽が先だって言ったでしょ?

いや、騙されないですよ、これは。

まぁ、さすがに気づくよね。
中国刑罰史上最も残酷なのは、凌遅刑か炮烙の計だし。

そこ?そこは別に気にしてませんが…、
どちらかといえば”その構造は定かではないが“のほうがひっかかりましたけど…。

ていうか、炮烙の計って妲己のやつですか?
見ましたよ、藤崎先生の『封神演義』!

おれは横山先生の『殷周伝説』の炮烙の計を見たよ。あれだけはくらいたくないね。
ぜひ今度、炮烙の計談義に花を咲かせましょう。

いや、いいですよ。気分悪くなるから。

一応、最後に民明書房刊『罪人危機一髪』に掲載されている『斬首樽』の挿絵をみてみようか。


たしかに…、
構造がよくわかんないですね。

黑ひげ危機一髪ってすごいんだね。
達人、逸国道『傀儡操躯殺』

『傀儡操躯殺』、
民明書房刊『決定版 世界の怪拳・奇拳』より。

決定版!?

そう、あのロングセラー『世界の怪拳・奇拳』に決定版が出たようだよ。

へぇ~!すごいですね!

てか、決定版ってなんですか?

いや、それがよくわからん。
amazon で決定版を調べたら、出てきたのは『決定版 高倉健』。

健さんが自分で「決定版出すぞー!」って言ってないよね。

言わないでしょうね。
作家やアーティストの意思と無関係に発売されるイメージ。

そう、なんかビジネスの臭いがするのよ。
だから、それだけ『世界の怪拳・奇拳』が売れてるってことだよ!

なんか現実に『世界の怪拳・奇拳』が存在する気になってきた。

“数ある中国拳法奥義にあって、かなり奇襲的な要素を持つ。この奥義の要諦は、袋や箱に闘者が身を隠し、それを担いでいるように見せかけた人形を後ろから操ることにある”。

人間だと思ってたヤツが人形で、
その人形が担いでいた袋に人間がいたってことですか?
そいつが人形を操っていたと。

まったくその通り。
これは、ソドム七福神軍団のひとり大黒天が使った奥義だ。
大黒天に見えたおっさんが実は人形で、大黒天の担ぐ袋に本体が潜んでた。

一発の奇襲のために随分大がかりなことしますよね。

厳娜亜羅十六僧の囀笑法師に至っては、
戦ってた男が実は人形で、本体は凧にのって宙に浮いてたからね。

さすがにバレるでしょ。
少なくとも周りから「うえ!うえ!」って声が上がるだろうし。

いやぁ~、誰も気づかなかったよ。

どうなってるのさ!
だいたいオリエント工業でも未だ人間そっくりの表情作れてないでしょ?

それがだいぶ進化してるぞ。
『やすらぎ艶』なんてほぼ人間だぞ。


みひろさんじゃないですか!

iphone はもう進化しないかもしれないけど、オリエント工業は進化しつづけるぞ。
この傀儡操躯殺の人形だって表情はあるみたいだ。

“もちろん、人形は精巧な作りであり、操るには高度な技術を必要とし、達人ともなれば人形に表情までもつけたという”。

表情も操作するんですか?
両手で操るの不可能じゃない?。

だから達人なんだよ。
“因みにこの達人には、逸国道(いっこくどう)なる者がいるが、我が国の某人気腹話術師と関係があるかは定かでない”。

逸国道!

もはや、何かとカケてるわけでもなく、ただ違う漢字を当てただけだね。

本当ですね。
これがありなら、なんでもできちゃいますよ。

それが『決定版』だ!

ただ、操り人形が中国から来たのは確かみたいよ。
蜀漢の首都でおなじみの成都にある成都博物館に、操り人形展があるみたいだ。

ほえ~、でもこれならオリエント工業のほうが上ですね。

今回は以上です。
さて、最も騙されてしまうベスト民明書房はどれだった?

虫で決まりでしょ。

『懼騰虫』か。
まぁ、あとはオカマと黒ひげといっこく堂だからね。

むしろワーストが難しいですよ。
でも、やっぱり王華摩

今回はなかなか濃い民明書房が多かったね。
毎度毎度楽しませてもらってありがたいよ。

本当ですね!
次回につづく
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