男塾の『民明書房』で、最もだまされてしまう逸話を決める。
暁!!男塾編。
今回はその②
①はこちらから。
『民明書房』の暁!!男塾編を始めたわけですけど、
前回の白眉は『台湾巨大棒棒鶏』かね。
台湾巨大棒棒鶏よかったですね!
口にしたいですもん、この言葉。
ただ、騙されはしなかったね。
棒棒鶏ですからね。
では、今回も始めましょう!
誰にでもできる中国拳法『砕亜怒羅権闘』
『砕亜怒羅権闘(サイアドラゴン)』、
民明書房刊『誰にでもできる中国拳法一週間総ざらえ』より。
サイア?
『ワールド男杯』で台湾代表・張悟空が『台湾巨王棒棒鶏』が破られたあとに使った奥義。
己の命を代償に巨大ゴリラ化し、人間離れな破壊力を手にする。
これはひどいですね。
なにが?
完全に大猿。ドラゴンボールでしょ。
名前も悟空だし。
悟空は西遊記のものだし!
それはそうですけど。
でも、もう一度奥義の名前を言ってくださいよ。
『砕亜怒羅権闘(サイアドラゴン)』。
サイア人もドラゴンボールも入ってるし!
一応、みてみようよ
”人体にあって、思考、意識、神経活動の中枢である脳のメカニズムについては現代医学をもってしてもいまだ解明されてない部分が多い。この脳のツボを外部から直接刺激し、肉体を超人的なものとするのが、この究極奥義である”。
ほら!脳のツボを刺激するんだって!
決して、月を見て巨大化するわけじゃないよ!
取るに足らないですよ。
”しかしその発祥である中国拳法…”
もういいでしょ!
どこが中国拳法よ!サイア人だし。
でも『誰にでもできる中国拳法一週間総ざらえ』では中国拳法だって書いてるよ。
できるか!
これは騙されないから次に行きましょ。
「風(ルン)」を他人の意識に送りむ『幽体離脱』
『幽体離脱』、
民明書房刊『決定版!貴方にも出来る精神の奇跡』。
これはまた、
随分とムーの香りがする民明書房ですね。
何の遊びもなく、
まっすぐに幽体離脱ときたね。
今は亡き中野の大予言に幽体離脱ができるCDが売られてたよ。
たしか5,6万ぐらいしてたかな。
いつか買おうと思っていたけど、先にお店がなくなってしまったよ。
たかっ!
ただ、本当に幽体離脱ができるなら悪くない買い物ですね。
ただ『ワールド男杯』では、チベット代表のツェタン・ラマがこんなCDを聞かなくとも、幽体離脱を技として使用していたよ。
チベット代表って珍しいですね。
中国代表とは別なんですか?
別だね。
かつての吐蕃を代表に、チベットには中国の王朝からは独立した国家があったよ。
コーエーのシミュレーションゲーム『チンギンスハン』でも出てきた気がする。
マイナー勢力ですね。『信長の野望』でいう姉小路家みたいな。
開始すぐに滅ぼされそう。
まぁ実際に、チベットは中国共産党の侵攻で滅ぼされたしね。
笑えないですね。
さて、そんなチベットでも『ワールド男杯』では代表の出場が許され、ツェタン・ラマは『幽体離脱』で男塾塾生林正治の肉体を操り男塾の黒巣信長を苦しめた。
民明書房による『幽体離脱』を見てみよう。
”チベット密教では、生命や意識活動を司る生体エネルギーを「風(ルン)」と呼んでいる。この「生命の風=意識」を肉体から離すことがアストラル・トリップ。すなわち、幽体離脱である”。
アストラル・トリップって聞いたことありますよ。
幽体離脱のことだったんですね。
この辺りは、ムーにも同じことが書いてありそうだね。
”修行を積んだ高僧ともなれば、離脱した己の「風(ルン)」を他人の意識に送り込み、その肉体を自在に操ることも可能だとされている”。
ただの幽体離脱の話じゃなくなってきましたね。
もう一段階上の話だな。
この「風(ルン)」って言葉も気になりますね。
精神世界では、よくある言葉なんですかね?
その「風(ルン)」について続きがあるよ。
”因みに俗界に於いて、楽観的な精神状態を「ルンルン気分」と言うが、この「風(ルン)」と関係があるかは定かではない”。
民明書房だってことを忘れてましたよ。
前半は普通に引き込まれたね。
しかし、見事に「ルンルン気分」で我に帰らされた。
いや、ホント危なかったですよ。
結局「風(ルン)」ってあるんですか?
騙されていたのかどうかもわからない。
まぁ、「ルンルン気分」が「風(ルン)」と無関係だってことだけは定かだろうね。
亀田家のほうが奇なり『戮殺颯球』
『戮殺颯球(りくさつさっきゅう)』、
民明書房刊『ピンポンパン伝説』。
ピンポンパン伝説?
そう、ピンポンパン伝説。
期待できそうでしょ。
期待できそうですけど、
騙されなさそうですね。
これは『ワールド男杯』にて、中国代表・翔卓がみせた神拳寺の秘奥義だ。
しかも神拳寺ですか?
神拳寺覚えてる?
覚えてますよ。
前回一番ひどかった「失敗だ~」、「スパイダー」が神拳寺がらみでしたからね。
ドンブリ頭の王大人も若かりし頃に修行した中国拳法の頂点の地だよ。
そうなんですかあ。
それなのにピンポンパンかあ。
”近代スポーツ界に於て、中国の国技とも言える卓球の圧倒的な強さは世界が認めるところであるが、卓球の発祥が中国拳法にあることはあまり知られていない。そもそも卓球は拳法家達が己の反射神経と集中力の向上とを目的に考案した修行方法であったが、いつしか強力な戦闘能力を持った奥義へと発展したのである”。
卓球の発祥は中国拳法だったんですか。
ゴルフの発祥、呉竜府と同じ匂いがプンプンするね。
しかも、実際に中国は卓球が強いですしね。
ゴルフの発祥は呉竜府、よりは信憑性が高いんじゃないですか?
しかも、呉竜府の『纏咳狙振弾』は戦場で使用していた武術だったけど、
この『戮殺颯球』は修行方法ってのがいいね。
亀田家が棒の先にグローブつけて特訓してたんだから、
卓球で修行したっていいわけだし。
あった!謎棒!
グローブをつけた棒と卓球、どちらがトレーニングっぽいかって言われたら、
卓球ですね。
そうなると、グローブをつけた棒のほうが民明書房っぽいな。
“棒に振る”という言葉はこれに由来する、つって。
亀田家は民明書房だったのか。
さて、続きがあります。
”因みに、卓球を英語でピンポンと言うが、これはこの奥義の達人と言われた筒翻具(ピンポング)の名に由来する”。
ピンポングときましたか。
呉竜府よりだいぶ雑ですけど、
まだ亀田家が残ってるので、なんだかありに聞こえますね。
んだね。
そもそも、呉竜府(ごりゅうふ)って日本語読みなんだよなあ。
それでゴルフの起源って、ホントめちゃくちゃだよ。
たしかに。
それに比べたら筒翻具(ピンポング)のほうが中国語読みっぽく聞こえるから、まだありえそうですね。
ちなみに、卓球の発祥ってどこなんですか?
インドらしいぞ。
インド!?本当に?
インドのゴッシマテニスってやつが起源だって。
事実は民明書房よりも奇なりだね。
中国では禁止『拳玉』
『拳玉』、
民明書房刊『ケン玉こそ我が命』より。
こぶしの拳?
そう、拳玉。
さっきの『戮殺颯球』の翔卓と戦った男塾の黒巣信長が使用した。
身の回りの物を武器とする無限流活殺術のひとつだ。
ケン玉なんて身の回りにないでしょ。
ケン玉持ってないの?
電車を待つ時間潰せるよ。
ホームでそんなことしてたら駅員さん呼ばれますよ。
そんなときのために、バカでかいネジも持ち歩いてるよ。
これなら駅員さんも「地獄のネジ回しでしたか」って納得してくれるよ。
ケンダマンとスクリュー・キッド!完璧超人の乱入コンビ!
そんなにモースト・デンジャラスコンビを貫きたいんですか?
警察呼ばれますよ。
”ケン玉の原形は中世ヨーロッパで流行した「カップ・アンド・ボール」というのが定説であるが、これがシルクロードを経て中国に入った時、拳法家達は当然のようにこれを武器として発展させた。もちろん玉と柄は鉄製にしヒモはワイヤ状の強固なものであった”。
「カップ・アンド・ボール」って、マジックですよね。
ボールはどのカップに入ってるでしょう?ってやつ。
あれが原形なんですか?
民明書房の『ケン玉こそ我が命』によるとね。
そうだ!民明書房だった。忘れてた。
”それは、ヌンチャクと鎖鎌を合わせたような強力な戦闘力を持ち、この使い手は「拳玉名人」として畏怖された。今でも中国のある地方では、ケン玉の所持は銃刀法によって固く禁止されている”。
禁止系民明書房、きましたね。
禁止系は名作多いからね。
『垂鼇尖』とかね。
しかも中国で禁止ですよ。
中国なんて禁止なもの山ほどありそう。
それにコロコロ変わりそうだし。
そういえば、最近の中国は食べ残しが禁止だってな。
そうなの!?
中国って残すのがマナーじゃなかったの!?
今は違うみたいよ。店によっては罰金とられるみたいだから要注意よ。
まぁ、それも来年には変わってるかもしれないけど。
じゃあケン玉禁止もありえるかあ。
偏見だけど、銃刀法の適用が雑そうだよね。
公安が「おまえこれ武器だろ!」って言ったらおしまい。
「ケン玉ですぅ」って言っても通じなそうですね。
そこでバカでかいネジよ。
そしたら公安も「地獄のネジ回しアルネ」って納得してくれるよ。
それこそモーストデンジャラスですよ。
今回のベストとワースト
今回は以上4点です。
この中で一番騙されてしまうのはどれでした?
難しいですね。
サイア人以外はどれもちょっと信じてしまいそう。
人に話してみたいとなると、筒翻具(ピンポング)かな。
ただ、筒翻具(ピンポング)のところでバレそうですけどね。
そしたら、亀田のグローブ棒の話をすればいいんだよ。
そうですね。
そしたら、筒翻具(ピンポング)で。
次回③はこちら。
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