中国拳法の天才児・剛拳児くん、のぞきで怒られまくる【トニー・譚】

『拳児』を読んでたらさ、気になることがあってね。

いや、ハガケンさんの本『レッテル』じゃなくて、

剛拳児が主人公の『拳児』よ。羽賀じゃなくて剛ね。

少年剛拳児が台湾、香港、そして中国本土を旅しながら様々な拳法を学び、

最初の師であるおじいちゃんを探す物語よ。

かわいくなくなっちゃったけどね。

てか、もうハガケンさんはいいだろ！

主となるのが、おじいちゃんに教わった八極拳。

さらに、旅をしながら、太極拳、蟷螂拳、心意六合拳といった他の拳法についても学んでいくよ。

いや、簡単には教えてもらえないよ。

それに”値する人間”と認められないとね。

…

未公開だね。

それは、ハガケンさん！！！

だからもういいでしょ！ハガケンさんは！

未公開株の話をしたいんじゃないのよ！

門外不出の拳法の話をしたいのよ！

おじいちゃんの剛侠太郎が中国に渡り消息を絶ってから数年後、

高校生になった拳児は、夏休みに横浜の中華屋で拳法修行をしていたんだ。

そう、中華屋のマスター張仁忠は八極拳の使い手だ。拳児はそこで寝泊りし、働きながら八極拳を教わってた。

ただ、夜の山下公園だけには近づくなって、言いつけられてて…。

そう、夜中に同僚と山下公園に行ったんだ。

すると、そこでは多くの男たちが拳法の練習をしていた。

それを陰からのぞいていると、

彼らは黒影会（ブラックシャドー）、トニー・譚が率いる半グレみたいなグループだ。

トニー・譚は洪家拳の使い手で、絡んで来たヤクザ５人を返り討ちにしている。

山下公園では、事なきをえたがトニーとは遺恨が残った。

トニーはかつて張仁忠に教えを乞うて断られたことがあったからね。

トニーは実力は十分だけど、あまりに憎悪に満ちていたため、張仁忠に断られた。

ある日、たまたま通りかかった倉庫の中を覗くと、そこには拳法修行に励むトニーの姿があった。

すると、

拳児はトニーと闘う羽目になる。ただし、止めが入り決着は持ち越し。

しかし、トニー・譚は拳児にとっての宿命の敵となる。

さて、そのトニーとの揉め事がきっかけとなり、拳児は祖父を探す旅にでる。

まず、台湾に渡り八極拳の一門に入ると、次は香港に渡った。

そこで、

武館と呼ばれる武術道場同士の決闘。

この男は、そのリーダーのジョニー。蛇拳の使い手だ。

拳児はジョニーと闘う羽目になる。ただし、止めが入り決着は持ち越し。

後に、またジョニーと再戦することになる。

その通りなんだけど、

拳児は拳法への好奇心と探求心が強すぎてね。

ついつい覗いちゃうんだよ。

ついに、拳児は単身中国本土に上陸する。

相当ハードよ。実際拳児は旅の途中に倒れてしまった。

通りすがりの老人に助けられ一命を取り留めたものの、

しばらく老人の村で休むことになった。

ある晩、目が覚めて広場を覗くと、

また怒られたね。

今回はちょっとしょうがないんだよ。

運ばれた部屋で夜に目が覚めて、部屋から外を見ただけだから。

やっぱり門外不出だからさ。

拳児もそう思ったんだろうね。

次の村では、すぐに自分から声をかけてたよ。

いや、手掛かりとなる孟さんという人物を尋ねただけだよ。

孟さんは亡くなってたよ。

拳児はその墓に案内されたので、墓前で手をあわせた。

そしたら、

またその先の村では、

拳法修行している人たちいて、拳児がちょっとのぞくと…、

おばさんにも怒られたよ。

門外不出だからさ。

少林寺も出てくるよ！物語のクライマックスでね。

察しがいいね。

拳の祖父侠太郎、そして狂信的武術集団『夜叉王』、これらと関連があるのが少林寺だ。

すべての答えを知る少林寺。

そこにようやくたどり着いた拳児。

そして、

ついに自分より年下の子供にまで怒られたよ。

老若男女すべてに怒られたよ。

たぶん、これ。

この方は悟雷さん。少林寺の番人だ。

少林寺の裏山にある初祖庵ってところで、ひとり秘密の鍛錬をしている。

しっかりと詫びは入れてたけどね。

このあと、拳児は毎晩悟雷さんのところに通うことになる。

それはまた、別のお話。