屑、下衆、悪魔、鬼畜、糞野郎、人でなし、人の道から外れた者に与えられる数多の蔑称。これらの言葉が最も似合う最低の外道キャラクターを決める外道ワングランプリ開幕!
今回はその①。
外道ワングランプリ!
拍手!
前回はゆでたまご先生でしたからね。
どうせ次はまた男塾だと思いましたよ。
ウンコマシンガンね。
ていうか、徐栄ワングランプリ はどうなったんですか?
あっちはあっちで、今世界中からさまざまな徐栄が集まってるから。
よくわかんないですけど、準備中ってことですね。
『魁!!男塾』には、人の道から外れた言動を行う外道がたくさん出てきます。
そもそも男塾の教育カリキュラムが人の道から外れてますよね。
外道が成敗されることでカタルシスがえられる。
そんな外道たちは、ある意味影の主役と言ってもいいでしょう。
今回の外道ワングランプリでは、下記の評価点を設けて、5段階で採点していきたいと思います
- 卑劣
- 非情
- 残酷
- エピソード
- センス
「卑劣」、「非情」、「残酷」は、だいたいわかります。
「エピソード」は?
「エピソード」だけは基準点が3。
外道エピソードがあれば加点、情状酌量エピソードあれば減点だ。
「センス」は?
外道な「センス」をもっているかだね。
まぁ、それはおいおい。
早速やりましょう!
雷電認定〇人鬼 蝙翔鬼
外道:蝙翔鬼
所属:男塾
タイプ:万能型
外道名台詞:やっと効いてきたか 危ねえところだったぜ
一人目はこの男、鎭守直廊三人衆の一人。
男塾三号生、蝙翔鬼!
出ました!
いきなりの優勝候補!
あの雷電が〇人鬼と命名したほどの外道です。
鎭守直廊とは学校の廊下の番人。
蝙翔鬼が守る垂溶房とは、足元をコンクリートで固められた状態で、遠方のろうそくを消さなければいけない廊下だ!
わけわからないですけど、とにかくひでぇ廊下ですね。
一定の時間内にろうそくの火を消せないと、頭上に吊るされた濃硫酸が降り注がれる。
凌辱以外の何物でもないですね。
これは「残酷」が高得点でしょ。
蝙翔鬼に限らず男塾全体がそういうところではあるけどね。
どんだけ濃硫酸の備蓄があるんだ?って。
蝙翔鬼は、これに『謝砕節』を加えた。
『謝砕節』!?
『民明書房』によると、『謝砕節』とは中国宋の時代に、拳闘士が勝利の証として、敗者の指を第一関節からすべて折った所業をさすという。
シンプルにひどいな!
でも『民明書房』か。デタラメばっかりだからな。
どう受け止めていいかわからないですね。
かわいがりってヤツですかね。
改めてみても本当にクソやろう。
もう優勝でいいでしょ。
雷電「〇人鬼」
これはまだ序章よ。
本番は大威震八連制覇での雷電戦だ。
でた!『民明書房』ヲタの雷電!
拳法勝負で雷電に圧倒された蝙翔鬼は、狭い足場から落ちかけ、雷電に命乞いをした。
手を差し伸べる雷電に、蝙翔鬼は義手に忍び込ませた仕込み刃で雷電に深手をおわせた。
蝙翔鬼の不意な義手のカミングアウトに、えっ!?ってなったけど、
卑劣の前にかすんだよ。
「卑劣」がひどくて義手どころじゃないですしね。
あの温厚な雷電が、思わず「〇人鬼」と口にしたぐらいだからね。
そのぐらい鬼畜な野郎だということよ。
いや実際鬼畜ですよ。
蝙翔鬼はこれでは終わらない。
義手の下の仕込み刃には、ご丁寧に毒まで塗られていた。
こんなおかしな腕がついている人いないよ。
この一瞬のために、日頃から手入れもかかしてなかったのかね?
とにかく、この命乞いからの騙し討ちと、毒のコラボは、相当ポイント高いよ。
この方は、男塾で何を学んでたんですかね。
ずっと廊下にいたから、授業受けてないんでしょ。
エピソードってほどじゃないかもしれないけど、三号生筆頭の大豪院邪鬼は蝙翔鬼についてこう言ってます。
「奴は独眼鉄と違って程を知らん 本来の目的を忘れて殺さねばよいが」
今までもいろいろとやってたんだね。
筆頭の耳に入ってるんだよ。
恥知らずですねえ。
これが「センス」ですか。
蝙翔鬼の必殺技といえば、『天稟掌波(てんぴんしょうは)』。
掌から気と風圧を発する遠距離攻撃タイプの技だ。
あっ!てことは!
そう、あの廊下の仕掛け、蝙翔鬼ならろうそくの火を消すことができるんだ。
きったね!
お前がやってみろよ!って言われても自分はできるんだ。
いい「センス」の持ち主だよ。
ただ問題は、『天挑五輪大武會」よ。
『淤凛葡繻十六闘神(オリンポスじゅうろくとうしん)』の『搴兜稜萃(けんたうろす)』戦では、すっかり人が変わっちゃってね。
コウモリを連れた戦いのときですね。
なんか顔もイケメンになっちゃってさ。
そう!毒も騙し討ちもなし。
おまけに『搴兜稜萃』によって焼かれた相棒のコウモリたちに、許しまで乞うしまつよ。
この辺りは減点だね。
あんなに後輩たちには非情だったのに。
相棒のコウモリにはやさしいんだ。
続編の『極!!男塾』では、蝙翔鬼は幼少の頃にコウモリを父母兄弟としていたというとんでもエピソードが明らかにされている。
けど、今回は魁!!男塾限定なので除外します。
だから歪んだんですね。
情状酌量の余地があったんだ。
以上を踏まえると、蝙翔鬼はこんな感じです。
減点してもこの数値!
やはり優勝候補じゃないですかね。
どこに出しても恥ずかしい外道だよ。
堕ちたなぞなぞおじさん 独眼鉄
外道:独眼鉄
所属:男塾
タイプ:コンプレックス拗らせ型
外道名台詞:それにしてもその美しい顔が苦痛でゆがむのを見るのは快感よ
せっかくなんで、続けてもう一人鎮守直廊行きましょうか。
万針房の番人、独眼鉄。
でた!
男とはなんぞやオジサン!
独眼鉄も廊下を通る後輩たちを邪魔します。
なぞなぞしながらね。
それはそれで、気味が悪いですね。
ただこのとき、独眼鉄は難関を突破した富樫源次の攻撃をしっかりと受け止めてる。
この度量のデカさは蝙翔鬼と違うね。
廊下での富樫の攻撃も、かわそうと思えばかわせたんですね。
そんな男がね、飛燕に『仁王流錠枷殺大車輪』を決め勝利を確信すると、おかしなことを言い始めた。
「その美しい顔がゆがむのを見るのは なんとも快感じゃて」
様子がおかしいですね。
内に秘めた外道が顔を出してしまったんだな。
ついでに「じゃて」ってのも出ちゃってるし。
「じゃて」!?
独眼鉄って岡山出身?
この危機を脱出した飛燕を、独眼鉄はさらに圧倒し、またこう言った。
わかったって!
何回言うのよ!
「それにしても」っていうのが、気持ち悪さに拍車をかけてるね。
ワードセンスがあるよ。
このあと、飛燕の武器を奪いその顔を傷つけ、
「快感快感」
と悦に浸る独眼鉄でした。
凌辱好きだな!
しかし完全に外見がコンプレックスですね。
蝙翔鬼と違って戦い方に「卑劣」さはないんだよね。
ただ言動が卑劣。
コンプレックスさえ拗らせなければ、まともなんだけどなあ。
ゴンダクレ
しかし、この独眼鉄も天挑五輪では凌辱行為を控えている。
ていうより、実力差がありすぎて何もできなかった。
飛燕を圧倒してたのに?
相手強かったんですね。
相手は狼髏館館主、宗嶺厳(そうれいげん)。
まだ幼さが残る美形のリーダーだ。
美形なんだ。
じゃあもし独眼鉄が圧倒してたら、凌辱タイムがあったかもしれないですね。
ありえるね。
ここで独眼鉄は情の熱さを見せた。
部下を殺めた宗嶺厳を非難し、男塾を侮辱したことに激高した。
「非情」は減点ですね。
そのとき発した独眼鉄の言葉は、多くの人々の心にひびいた。
独眼鉄…。
ただご覧の通り、独眼鉄は己を「ゴンダクレ」って言ってるんだよね。
外道じゃないんだよ。
えっ!?
じゃあどうするんですか?
外道ワングランプリですよね?
そうです。今回は外道ワングランプリです。
ゴンダクレグランプリではありません!
よって独眼鉄は失格!
仕方ないですね。
ゴンダクレですもん。
でも一応採点はしましょう。
飛燕に負けたときにションベン漏らしたのは、なかなかのセンスですしね。
情の熱さが響きましたか。
桃が仇の宗を倒した後にこう言いました
「おまえを殺しても独眼鉄は喜ばん あいつはそういう男だった」
いい奴って認識されてんですね。
これも「エピソード」は減点だ。
コンプレックスさえ拗らせなければ、いい人なんですね。
しかし、ゴンダクレってなんだったんですかね?
主食、鎖鎌好きの方々 首天童子
外道 No.3:首天童子
所属:狼髏館
タイプ:鎖鎌好きの人への執着強め型
外道名台詞:おれにスポーツマン・シップなどあると思ったか
続いては、ゴンダクレさんが敗れた『狼髏館』からのエントリー。
狼髏館で先鋒を担う首天童子だ。
首天童子は一回戦で、『蕃鐃流十六騎』を一人で殲滅した。
ちなみに『蕃鐃流十六騎』とは、全員が鎖鎌を使う鎖鎌大好きサークルだ。
見なくても、噛ませってのがわかりますね。
そこで首天童子が繰り出したのが、
『奥義・回頭閃骨殺(かいとうせんこっさつ)』。
相手の頭上に跳びあがり、宙で首の骨をねじり折る恐ろしい技だ。
首天童子は、これで鎖鎌好きの人たちの首を次々とねじり折っていった。
非道なのは、戦意喪失して命乞いをした鎖鎌好きの人の首までねじってしまったことだ。
鎖鎌好きの人たちへの執着強め!
ただ非情だけども、独眼鉄のように嬲ってはいないね。
しかし、この首天童子も男塾の飛燕相手には劣勢に陥る。
そこで首天童子がとったのが、偽りの敗北宣言からのだまし討ちだ。
これは「卑劣」ですよ。
その時に言い放ったセリフがこれ、
「おれにスポーツマン・シップなどがあると思ったか」
完全に外道ですね。
さらに、己の片腕が動かなくなった腹いせに、飛燕の両肩の骨を折った。
残酷な倍返しだ!
飛燕は散々な目にあってばかりだよ。
さすがにキレた飛燕は、首天童子をこんなユーモラスな姿にしてしまいました。
眺める飛燕の後ろ姿がシュールですね。
しかしまだ首の話してる!首好きだなあ!
首天童子の評価はこうなりました。
何かやっている人たちの当主 宗嶺厳
外道 No.4:宗嶺厳(そうれいげん)
所属:狼髏館
タイプ:高センス非情ショタ型
外道名台詞:これで独眼鉄が無眼鉄になっちまったな
続いても『狼髏館』、今度は十五代目館主宗嶺厳(そうれいげん)だ。
すでに述べたように、宗は伊達に敗れた部下の鎮獰太子を処断している。
身内を殺めるというのは「非情」に加点できるね。
この鎮獰太子って、男爵ディーノに圧勝した人ですよね?
手足使わずに髪の毛だけで勝った人ね。
つまり宗嶺厳は、男爵ディーノ相手の白星は考慮していないんだ!
男爵ディーノごときってことですね。ひでえ。
侮辱センスがありますねえ。
宗嶺厳の奥義・『翔穹操弾』がまた残酷なのよ!
5mmほどの礫を当て筋肉組織を刺激することで、その肉体を自在に操ることができる。
これで鎮獰太子を自害させた。
チートで残酷ですね。
これで独眼鉄の延髄やら脊髄やらをバッキバキ!独眼鉄ボールにしてしまった。
ついでに、独眼鉄の独眼までも翔穹操弾でつぶして、こういった。
「これで独眼鉄が無眼鉄になっちまったな」
これはむごいですね。
外道「センス」も高い。
ただね、宗嶺厳はその桃相手に敗北。
すの後すぐに独眼鉄を侮辱したことを謝罪した。涙ボロボロ流してね。
このスピード謝罪は減点だよ。
いい奴転生しちゃったんですね。
仲間になってからのいい奴転生はありますけど、
敗北即いい奴は、外道的にはマイナスですね。
ちなみに、この狼髏館ってどういう集団なんですか?
殺し屋集団は別にいましたよね?
えっ?どういう集団かって?
…。
オ、…。
オ、オオカミの…。
しゃ、しゃれこうべ…。
…。
しゃ、しゃれこうべ…。
口は悪かったけど、少々「卑劣」さが足りなかったね。
さらに詫びも入れて「非情」も減点となってしまった。
前編は以上4名となりました。
蝙翔鬼が一歩リード、さすが優勝候補といったところ。
狼髏館の連中もよかったですけどね。
さぁ、次回はどんな外道が登場するでしょうか!
乞うご期待!
②につづく
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