バック・トゥ・ザ・ハイカーン!
かつて人々の心をゆさぶった
今はなき廃刊雑誌についてふりかえってみましょう。
今日は大豪院邪鬼だ、ラーメンマンだ、じゃないんですね。
とある筋よりこれをいただいてね。
週間宝石?週刊誌ですか。
そうです。記念すべき第一回は、この週間宝石です。
Wiki によると、発行は光文社。1981年10月17日号が創刊。反権力が売りのサラリーマン向け週刊誌だったが、2001年1月25日号で休刊。末期は売上部数が低迷していたと。
だからっすかね。あんまりピンとこないですね。
見たことあるような、ないような。
今回入手したのは9月7日創刊準備号です。
ページ半分が女性の顔ですね。誰なんだろう。
素敵な宝石の記事とかあるのかな。
某実話のようなオゲレツ感は今のところ感じられないね。
トルコ人による異能者バトル!?
見出しをみてみようか。
まず、”熱湯2時間!デスマッチインタビュー大田薫vs河野洋平” 。
河野洋平さんは今の河野太郎大臣のお父さんだね。自民党ぬけて新自由クラブを立ち上げだって。週刊誌なら必ずある政治記事だね。
ぼくならとばしますね。
”王貞治がはじめて明かした孤独の世界”。
世界の王が引退したのは前年の1980年。引退して語られたトップ選手の苦悩ってところかね。
これおもしろそうですよ!
”赤塚不二夫+タモリの全国罵倒シリーズ①埼玉県人”。
毒が強そう。しかも第一回埼玉ですよ。
埼玉のいじられポジションって、このときにはすでに確立されてたんだ。
他にも
”ジョージ秋山大型劇画スタート” や
”対談・前川清の<熟女に迫る>1 五月みどり”
など気になる見出しがあるけれど、やっぱり一際輝きを放っているのはこれでしょ。
”本誌発掘●全国異能トルコ嬢カタログ!”
トルコ嬢。これってトルコ人女性のことじゃないですよね。
じゃないだろうね。このときはまだソープランドがトルコ風呂っていわれてたんだね。
この異能って言葉にひかれますね。なんだか能力バトル漫画みたいで。
水属性とか火属性とかいるのかな。
みんな水属性だろうけどね。
なかには光属性や闇属性を兼ねている嬢もいるかもね。
ナチと電マ
巻頭グラビア、”アダムス・アイ”。
このコーナーのなかには写真付きの小記事がたくさんある。けど、その半分以上がちょいエロ。
こんなのありますよ、
”これはもう宇宙的数値の世界 世界一のバスト213センチ”。
この記録は更新されてんですかね。
”ノーパン喫茶最後?のスナップ” ってのもあるね。
ピーク時には大阪だけで200軒以上がオープン、でもブームは遠くになり
だってさ。ノーパンブームは1981年には下火だったんだ。
街で見かけるおばあちゃんも
もしかしたらノーパン喫茶で働いていたかもしれないなあ。
”ビニ本撮影現場を見てみようじゃないか!!”ってのもあるね。
いまではビニ本って言葉は絶滅危惧種だよ。
“宮崎美子チャン 海辺にゆれる三段腹第2弾!”ってありますよ。
三段腹ブームってあったんですか?
宮崎美子さんは何やっても許されるね。
この流れで急にこんなのが出てくるよ。
”珍品!ナチ親衛隊のナイフ”
急にナチス。
でも隣には電マの写真ですよ。
”モーテルバカ受け商品”だって。
ヒトラーもまさかナチスと電マが並列にあつかわれるとは思わなかっただろうね。
こう見てみると、あれだね。
”アダムス・アイ”はだいぶオゲレツだね。
素敵な宝石の記事はかけらもなかったですね。
むしろ、だいぶ某実話っぽくなってきましたよ。
カリスマ・チトーの遺言
おもしろそうな本編記事を見ていこうか。
”現地報告 第三次大戦勃発予想地を行く”ってのがあるよ。
どこが勃発地だと思う?
西成!
それもあるかもしれない。
ただ記事によると、NATO軍総司令部の第三次世界大戦想定作戦計画書には、ユーゴスラビア北部と記されているんだって。
ユーゴスラビアって今はないですよね。
第三次世界大戦こそ起きなかったけど、ユーゴはなくなっちゃったね。
ユーゴをたばねていたカリスマのチトーが亡くなったのがこの前年。
バルカン半島情勢が緊迫しだしてきたところなのかな。
他にも、ユーゴスラビア軍事システム「全人民防衛」なるものが紹介されているよ。
記者がユーゴスラビア共産主義者同盟の書記から聞いたんだって。
全人民!これはサボれなそうですね。
敵が侵略してきた場合、正規軍と準正規軍で迎え撃ながら徐々に後退し、国の中央にある山岳地帯でゲリラ戦を展開する。
そして、敵の後方をサボタージュや軍事レジスタンスで撹乱すると。
これらに動員できる兵力は非戦闘員含めて800万。人口2,200万程度だったらしいから相当な数だね。
バイトのバックレのようにはいかなそうですね。
でも、これしゃべっちゃったら敵にバレちゃいますよ。
ばれてもいい情報なんでしょ。
この書記も具体的な機密は話せないのであくまで一般論として語ったようだよ。
来るならやったるでってことか。
こんなことも書かれているよ。
ユーゴの憲法にはチトーが遺言として織り込んだという、「降伏の全面否定」と「民衆の徹底抗戦権」の項がある。
その一節がこれ。
何人もユーゴまたはその一部の降伏を承認し、占領を受けいれる権利を持たない。何人もユーゴ市民が国を攻撃した敵に対して戦うのを阻止する権利を持たない
…、
なんか。
…、
電マではしゃいでいたのが恥ずかしくなるね。
ちょっと、もう一回宮崎美子さんの三段腹をみてみようか。
そうしましょう。
20,000人から選ばれた7人の異能バトル
さて、ここらで ”本誌発掘●全国異能トルコ嬢カタログ!” いっときますか。
いっちゃいましょ!
全国4570店20,000人より選ばれし7人の異能の持ち主を紹介だって。
おー!少年ジャンプみたいですね!
冒頭を読んでみようか。
”「トルコ風呂革命」と呼んでもオーバーではあるまい …”
少年ジャンプではないですね。
「トルコ風呂革命」から始まる物語は、ヤングジャンプでもないだろうね。
この記事の要点は、
性技術が発達しとんでもない能力をもった嬢が現れたぞ!
ってことみたい。
性技術じゃなければ、ジャンプっぽいんですけどね。
”ノドチンコを駆使したホトホト感覚”
”フルートの絶妙艶技に意識モーロー!”
”上半身はインテリ、下半身はインラン”
”あ・うんの呼吸で奥の細道探訪”
”M感覚も異能のうち、遠慮は無用とか”
”25ミリちゃんのアダ名の由来は?”
”泉は豊か、すすり泣き、ついには絶叫”
なんかわかりやすい異能者と、わかりにくい異能者が混ざってますね。
フルートって本当に笛ふくわけではないでしょ?
「フルートの音色が聴きたいなぁ、よし!トルコ風呂だ!」
とはならないでしょ。
今は聞かない隠語ですね。フルート。
なんとなく想像つきますけど。
この「奥の細道」って言い回しは時代を感じるね。何万回と使われただろうなあ。
いまは恥ずかしくて使えないね。
こんなかで一番恥ずかしいですね。
「奥の細道」。
某ホテルは核シェルター完備
こんな記事もあるよ。
”地下鉄が最大の核シェルターになる!”
核シェルターも作らずに政府は何をやっているんだ、と怒気強め。
反権力雑誌なんでしたっけ。現代ではなかなか見ない角度の批判ですよね。
なんで核シェルター作らないんだ!って。
当時はまだソ連もあり冷戦の最中ってのもあるね。
記事によると、世界では核戦争にそなえて地下鉄などの核シェルター化は当たり前とのこと。
霞ヶ関の地下が核シェルターだっていう噂ありません?
あるね。
ここにも書かれているよ、そんな噂があるって。
否定されているけど。
核シェルター用地下都市想像図がのってる。
昔のSFって感じでいいですね。
21エモンみたいだ。
すでに日本にある核シェルターとして、京都駅前センチュリーホテルが紹介されているよ。
営業推進本部副本部長が実名晒して答えてる。
核シェルターは万が一の要人として備えてありますって。
京都のセンチュリーホテルって今もありますよね。
あそこ、核シェルターついてるんですか!
今は知らないけどね。維持費かかりそうだし。
核シェルターっ近未来的なものかと思ったら
過去の遺物だったんですね。
最低なクイズ
若い女性の写真が見開きでいっぱいありますよ。
当時のストリートスナップだね。
“19人のクリスタル族女子“だって。
そんなのが流行ってたのか。
さすがに時代を感じますね。
でも、あんまりかわいい人いないですね。ファッションや髪型が古いにしても。
10番さんと19番さんはきれいだと思いますけど。
やっぱり、現代の女の子のほうがかわいいですね。
容姿は男女共にそんなに昔から変わってないと思うけどなあ。
変わったのは技術?
お化粧、もしくは…
ただ、このストリートスナップの企画名は、”処女さがし”だからね。
“男のパニッククイズ処女さがし“。
最低なクイズだよ。
パニッククイズの意味が全然わからないですね。
つまりは、それっぽい人を集めたの?
正解は89Pって書いてありますよ。やってみます?
情報は、名前、年齢、職業、身長スリーサイズ、のみですよ。
9番の方かな。
名前のせてるのがすごいよ。半分は19歳!
じゃあ、12番の方かな。
えーと、正解は
1、3、4、5、7、9、14、16
あぁあ、結構いらっしゃったのね。
なんかすみませんでした。
12番はいってなかったし。
アメリカの最新アウトドア・サウンド “ボーンフォン
だいぶおなかいっぱいになってきたね。
そうですね。
“本格的コミック評” とかも気になりますけどね。
”あだち作品の魅力は、一言で言えば「明朗健全スケベ性」なのです”
最後に広告みてみようか。
ほら、このサントリーのビールとか今は見ないよ。
なんかおしゃれな広告ですね
これすごいよ!アメリカの最新アウトドア・サウンド “ボーンフォン”
スピーカーを肩に密着させることによって低音を骨で聴くことができる、だって。
そんな携帯あったよね、流行らなかったけど。
一定の周期で骨マニアが現れるんですかね。
オーディオ機器が布でくるまれており、それを首にかけて音楽を楽しむと。
大きめのタオルを首にかけているような状態になるようだね。
外部の音を遮断せずにサウンドが体をすっぽりとおおう
理想的なサウンド空間システムを実現。
まわりにだだ漏れじゃないですか!
満員電車では地獄だね。
モデルさんのポーズがかわいい。
”海の遊びを変えろ!アクアスクーター”。
アメリカからきた海のポケバイだって。
またアメリカですか。
うわっ、なんか見たことない絵ですね。
ライセンス不要。最高時速8キロ。2リットルのガソリンで2時間動く。
アメリカ、西ドイツなど世界50カ国で愛用されており
日本でも日本アクアスクーター協会のもとで毎年レースが開催されている、と。
こんなレースやってます?
会場は三浦海岸ってなってるね。
おそらく海水浴場で人に突撃して使用禁止になったんじゃないの。
どうですか?週間宝石をふりかえってみて
表紙のおかたいイメージとは裏腹に、中身は結構オゲレツでしたね。
“世界最強の女兵士“って記事でも訓練中のイスラエル女兵士のケツ撮ってたし。
なんかそういう人いるよね。
最初はすごいまじめそうな印象をもってたけど、酒がはいるとオゲレツなことばかり言う人。
そういう人のほうがぼくは好きですね。
最後にもう一度、宮崎美子さんの三段腹を拝んでおきましょうか。
素敵な宝石はこれだったんですね。
mangeman
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