高潔の武術家か、狂気に飲まれた破綻者か。ラーメンマンの素顔がやばい【闘将!!拉麵男】

ラーメンマンの素顔がやば—い！。

そう、ラーメンマンといえば人格者の拳法家。

本編の『キン肉マン』でも、はじめこそ残虐超人の怖さを見せてたけど、

その後はずっと冷静な大人な男だよね。

『闘将!!拉麵男（たたかえ!!ラーメンマン）』のラーメンマンも基本は善良な人間よ。

ただね、まだ修行中なんだよね。だから、ちょいちょい感情が乱れちゃうときがあるね。

そのときにチラチラっと狂気が顔出しちゃうこともあるね。

たとえば、前回やった蛾蛇虫（ガンダム）戦。

この戦いで、ラーメンマンの師である陳老師は愛弟子に苦言をていしています。

「まだまだ、ケツが青い」と。

こんな言葉でラーメンマンのスイッチが入りました。

急に大声でしゃべりだし、最後にこう言い放った。

「今日から師匠面するのはやめてもらいたい!!」

そう、陳老師。超人拳法の師範ですね。

ラーメンマンの父親ソーメンマンが賊に殺されたあと、親代わりとなって、ラーメンマンを育てた人です。ラーメンマンの父であり拳法の師でもある。

陳老師は、旅に出たラーメンマンをいつも気にかけてます。

これを見て下さい。

こんな感じで、ラーメンマンのちょっと危ういところを見ていきましょう。

ラーメンマンが持つ超人拳法の秘伝書・『闘龍極意書』。

これを奪わんと、多くの武術家がラーメンマンに戦いを挑んでくる。

己で学ばず安易に奪おうとする人々にラーメンマンは辟易してしまう。

「みんな、きたない！きたなすぎる！」

しかもこれをね、地面をバンバン叩いてわめきながらはなってるからね。

こんな精神状態のなか、ラーメンマンは陳老師にうながされ、ある村を訪れる。

しかし、そこの村人はラーメンマンが話しかけても、何かにおびえるように散っていく。

この超絶塩対応に、ラーメンマンは「クククク」と自嘲気味に笑ったあとこう叫んだ。

「ここの人びとも同じだ。わたしが手をさしのべると拒否する。そのくせ、こちらのスキにつけいろうと、いつもねらっている」

疑心暗鬼はますます深まり、親切にしてくれた村娘にもこうなってしまう。

ちなみにこのシューマイってのは食べ物じゃなくて、おともの少年ね。

これが食べ物のシューマイだといよいよだからね。

ラーメンマンの名誉のためにも言っておくと、この件も先の老師の件ものちに反省してます。

素直なんですよ。

前回でも触れたけど、暗器五点星との戦いがあってね。

ラーメンマンは、亡くなった仲間の魂を蘇らせるために、霊媒師のこもる山を登った。

その際に、仲間たちの位牌を持っていくんだけど、そのスタイルがこれです。

ちなみに、下の水たまりみたいのは、溶岩です。

そりゃ老婆も「なんと」ってなるよ。

これもね、霊媒師にちょっと挑発されたんだよ。そしたら溶岩歩いちゃった。

素直なんですよ。

ちなみに、この霊媒師から蘇生術を教わり、仲間を蘇生させることができました。

その仲間がこれです。

ある市場でのことです。

往来を一台の馬車が猛スピードでかけてきました。

その馬車の前に子どもが飛び出しました。

あわや大惨事！

しかし、一人の大男が馬車の前にたちふさがり、その馬車を吹き飛ばし、見事子どもを救いました。

そう。その馬車の運転手こそがラーメンマンだ！

ラーメンマンは、この大男に「気をつけてください」と言われ、謝罪してます。

素直なんですよ。

素直なラーメンマンは、この大男に心酔します。

男の名は、詠春（えいしゅん）。

道場を開いてるようで、その場で弟子の募集をはじめました。

ラーメンマンは詠春に弟子入りしようとします。

実はラーメンマン、この時ある大切な仕事の最中でした。

なので、おとものシューマイは弟子入りを止めます。

そこで放った一言がこれ。

「なにが仕事だ！」

その夜、冷静になったラーメンマンは、仕事放棄しかけたことを謝罪します。

素直でしょう？

この場には、先ほどひき殺しそうになった例の子どももいました。

その子が意外な言葉を放ちました。

「詠春の一見おだやかな目の下には、もうひとつの凶暴な顔がある気がする」

これにラーメンマンは超反応をみせる。

急に立ち上がり叫んだ。

「そんなことはなーーーーい！」

さらに、

それも自分が殺しかけた人に向けてね。

陳老師といえば、こんなことがありました。

あるとき、みなしごたちがラーメンマンを頼ってきました。

彼らの村は悪党たちに占拠されてしまったのです。

しかし、ラーメンマンは、みなしごたちに金を要求しました。

挙句にこう言います。

「金がないならさっさと帰りな、クソガキども。」

もちろん、本音ではないよ。

ラーメンマンは、みなしごたちが自力で生きていけるように、あえて一度きびしく突き放したんだ。

おとものシューマイもこう言いました。

「あの子たちはみなしごなんだよ　かわいそうじゃないか。」

すると、ラーメンマンはこう言います。

思春期特有のこじらせですね。自己の設定に没入してしまう。

シューマイの「こいつ、やってんなー」って顔が印象的だね。

悪いやつ。めちゃくちゃ人殺してた。

マンをつけてください。

ラーメンマンは、試合中でもちょくちょく弱音をはくことがあります。

強敵である暗器五天星との戦いでは、それがとくに目立ちました。

「わ…わたしが　どんなに正義の拳をふるおうとたちうちできん。」

「か…勝てるわけがない。とても　たちうちできはしない…。」

「し…しかし、またかわされてしまうぞ…。」

そんなラーメンマンを支えたのが仲間たち。

前回もふれた蛾蛇虫（ガンダム）や砲岩（ホーガン）だね。

蛾蛇虫（ガンダム）のエールを受けたラーメンマンはこうなります。

また、ラーメンマンのクローンである拉麵男・懢蝱（ラーメンマン・ランボー）戦でも自信を失いこう言います。

「もはや実力的にも、懢蝱（ランボー）。

おまえが本家拉麵男（ラーメンマン）を名乗る方がよさそうだな。」

マンをつけてね。ラーメンマンだから。

そういう時にはげましてくれるのがシューマイ。

一緒に旅をつづける家族同様の相棒だ。

そのシューマイのエールをもらったラーメンマンはこうなります。

ちなみに、そのクローン姿がこれね。

そのクローンにやぶれた人がこれね。

最後になりますが、ラーメンマンの頭の中をのぞいて終わりにしましょう。

これは、敵に頭部を埋められて呼吸に苦しでるときのラーメンマンの頭の中です。

いかがでした？

人格者といわれた武術の達人も我々凡人と同じように悩み苦しんでんだよ。

あなたが羨むあの人も、あなたが憎むあの人も、実は悩み苦しんでいる。