闘将!!拉麵男（たたかえラーメンマン）に出てくる奇人たち！砲岩に蛾蛇虫、そして獪岳の元祖も！？【前編】

命奪崩壊拳ー！

どうしたんですか？じゃないよ。

命奪崩壊拳（めいだつほうかいけん）！

貴様は今、心臓を奪われたんだよ。

命奪崩壊拳（めいだつほうかいけん）ってもう答えを言ってるでしょ。

美来斗利偉（ビクトリー）、拉麵男（ラーメンマン）、なっ！

機矢滅留・苦落血（キャメル・クラッチ）、なっ！

今日は、『闘将！！拉麵男（たたかえ！！ラーメンマン）』です。

キン肉マンでおなじみのラーメンマンのスピンオフ作品です。

いや、1980年代の作品です。

そんなことない！老若男女みな読んでるよ！

今でこそスピンオフは珍しくないですよね。むしろ氾濫してるかな。

でも当時では、結構珍しかったと思うよ。

出てきません！他のキャラクターも出てこないよ。

キン肉マンとはまったく別の世界線。

超人拳法の使い手であるラーメンマンが、シューマイ少年と二人で荒んだ中華風世界を旅し、

民を苦しめる悪人どもを成敗すると。

違うし！『闘将！！拉麵男』だし！

むしろ『北斗の拳』が、世紀末風『闘将！！拉麵男』だし！

今回はこの『闘将！！拉麵男』に登場する個性豊かな男たちを見ていきましょう！

たくさんいるんで、その中のほんの一部です。

まずはこの男からいきます。

『超人拳法』に対する『毒狼拳法（どくろけんぽう）』の使い手。

その名も、

蛾蛇虫！

蛾（が）の蛇（へび）の虫と書いて、

蛾蛇虫（ガンダム）！

蛾蛇虫（ガンダム）は弟子たちと道場やぶりを生業にしている。その最中に、ラーメンマンと遭遇し、戦い敗れた。

その戦いで、なんと宙にういた刀が、たまたま倒れている蛾蛇虫の左腕に落下。

蛾蛇虫は左腕を失ってしまった。

落ち目となった蛾蛇虫。弟子は離れ、毒狼拳法はすたれてしまった。ラーメンマンへの復讐に燃える蛾蛇虫は、苦行のすえ、残った右腕を毒手にかえた。

そして、蛾蛇虫はラーメンマンを襲撃、油断していたラーメンマンに毒手で傷を負わせることに成功した。

ラーメンマンは生死をさまよい苦しみながらもなんとか生還。衰弱した身体でガンダムと再戦し、蛾蛇虫を倒した。

ラーメンマンは勝利こそ手にしたが、些細なことから命の奪い合いをしてしまったことにむなしさを覚えるのであった。

その通り！ラーメンマンの成長を楽しめる作品なんです！

次に紹介する男は、この男。

流星拳の使い手、砲岩（ホーガン）。

名前はね。

ただこの男は、『闘将!!拉麵男』一の問題児との声もあります。

砲岩は、顔に大きな傷のある強面の男。頭は辮髪です。

それ以上に目を奪われるのは、常に背中に負っている巨大な甕。

この甕こそが恐ろしい。

その技の名は、散弾流星脚（さんだんりゅうせいきゃく）。

宙高く放り投げた甕を飛び蹴りでくだき割り、飛散するその破片で敵を攻撃する。その様はまるで散弾銃のよう。

砲岩は「この技一発で百人は倒せる」という。

よく色々な作品で、

「この技はあと一度しか打てない！」

ってあるでしょ？

「体がもたない！」

とか。

そう！で、だいたいどうにかなるんだよ。

でも、この散弾流星脚は物理的に二度目が不可能だからね。

こんだけ巨大だと発注するのも大変だぞ。

後半、自分で甕作ってたし。

後なんてないよ！必要ないんだから！

一度散弾流星脚を放てば相手には死しかない。勝ち確です。

さて、そんな砲岩の話をしよう。

ラーメンマンとシューマイがとある村に立ち寄ったときのことだ。

ある男たちが村人ともめていた。その男たちのリーダーが砲岩だ。

なんと砲岩、散弾流星脚を放ち村人たちを虐殺してしまった。

ラーメンマンは、その村のハルマキとギョーザという親子に話を聞いた。

ハルマキは、留守の間に砲岩一味に強盗に入られ、妻の命を散弾流星脚によって奪われていた。

勝ち確だからね！

なんなら、この強盗で得たお金より、甕のコストのほうが高いかもよ。

ハルマキお金もってなさそうだし。

さて、その後ハルマキは一人砲岩に挑むがあえなく返り討ち。

このとき、ハルマキの命を奪ったのもまた、散弾流星脚であった。

一人遺されたギョーザに、ラーメンマンは幼き頃の自分の姿を重ねる。

ラーメンマンもまた幼少時、賊に父のソーメンマンを殺されていた。

そうなのよ。

そこから、ラーメンマンは12年も拳法の修行に励み、見事に父の仇をとった。

そのとおり！ラーメンマンとギョーザの修行の旅がが始まるんだ！

一週間経ったとき、ラーメンマンはギョーザを砲岩に挑ませた。

ラーメンマンは手を出しません。

戦うのはギョーザ一人。

で、勝ちます。

どうだろうね。ギョーザはもう出てこないからわからないや。

まだちっちゃいし、施設にでも預けられたんじゃない？

散弾流星脚頼みよ。甕頼み。

甕なきゃ奥さんにも負けてたよ。

続いては、強敵の登場です。

男の名は、

魔鬼幽利偉（マーキュリー）・叉焼男（チャーシューメン）！

チャーシューメンは、ラーメンマンの兄弟子。千手孔雀拳という拳法を得意とする。

その実力は、ラーメンマンどころか師の陳老師すらも上回ると言われている。

彼らが使う超人拳法には、闘龍極意書という秘伝の書が存在していた。

それには超人百二芸が記されており、それを手にした者は何万の軍に勝ると言われてた。

48の殺人技ね。キン肉マンは今はいいのよ。

この闘龍極意書の伝承者こそがラーメンマン。かつて、チャーシューメンと戦い極意書を伝承していたんだ。

いや、試合に勝ったのはチャーシューメンだった。実力はチャーシューメンのほうが上だったんだよ。

しかし陳老師はその戦いで何かを感じ、伝承者を敗者であるラーメンマンとした。

当然、チャーシューメンは納得がいかない、出奔し秘伝書を奪う機会を狙っていた。

そして、ある日チャーシューメンはラーメンマンの隙をつき、秘伝書の半分を奪ったのだ。

秘伝書の一部を手にしたチャーシューメンは、それから超人百二芸の半分を使い、悪事に手を染めていく。

ここ、ちょっと何かに似てると思わない？

そう。『鬼滅の刃』の善逸と獪岳よ。

弟弟子に嫉妬する兄弟子が悪事に手を染めるという展開は、いつの世もみなを熱くさせるね。

チューシューメンは、残りの秘伝書をかけて弟弟子のラーメンマンと戦う。

しかし、結果は敗北。決めては意外でした。

喉から手が出るほど欲しがっていた秘伝書を顔面に投げつけられ、

その隙に、命奪崩壊拳で肉体を貫かれた。

秘伝書が物理的に使用されました。

さすがのチャーシューメンもびっくりよ。

「ま、まさか…極意書が武器になるとは…」

っつって死にました。

ホント、いいキャラだったよ。