天才バカボンは周りの連中も相当どうかしている！「これでいいのだ」？【第一話感想】

第一話をよんでみた！

いろいろな漫画の第一話だけを読んでみましょう！って企画です。

『SCRAP三太夫』ね

他に、『ジェット小便』と『ウンコバズーカ』もあるからね。

忘れないでね。

さて、今回はこちらです。

そうです。

赤塚不二夫先生の『天才バカボン』です。

誰もが知ってるバカボンですが、

第一話を知らない人は結構多いんじゃないでしょうか。

バカボンのパパの出身大学ね。ワセダの隣にあるっていう。

でも、それだとバカボン登場まで時間かかるでしょ。

あぁ～。

でも、ちょっと近いね。

とりあえず見てみましょう！

お話は、バカボンのパパがクツを食べてるところからはじまります。

靴を作ろうとしてたけど、

革が高いからするスルメで作ってたんだって。

その失敗作を食べてたわけだ。

天才バカボンだからね。

この第一話のタイトルは、『わしらはバカボンだ』。

そう！

バカボンのパパもまたバカボンなんだよ。

第一話は、このバカボン父子に忍び寄る魔の話です。

まずは、こいつら。

この路上の水たまりで釣りをしている二人の少年。

おそらく、バカボンの同級生、彼らがなにかとバカボンを騙しにかかる。

騙された。

めちゃくちゃ悔しがってたよ。

だって右の奴見てよ！頭に缶詰めのっけてんだよ！

その後も、やれ変な挨拶だ、やれ透明な犬だと、

バカボンは騙され続けてしまう。

パパはスルメのクツをずっと作ってたよ。

でも、全部失敗。

なので、その失敗スルメをおでんにして、バカボンに食べさせてあげた。

そのパパにも魔の手が忍び寄る。

銭湯で談笑するおじさんたち。

最高だよね、このキャラデザイン。

そこにやって来るバカボンのパパ。

おっさんたちは、パパを騙すことに決めた。

この町には、バカボン父子を騙すことに生きがいを感じている人がたくさんいるんだ。

男たちは、服を着たまま湯につかり、裸でやってきたパパに対し、

「こんどはだかではいると死刑だそうですよ」

「きのう国会できまったの」

と、のたまった。

こうなりました。

「なりましたな」っていう意外にも大人びた口調も使えるパパ。

なんだかんだ社会経験があるんだろうね。

この人たちは、続く第二話、第三話でもバカボン父子を騙して喜んでる。

第三話では、そのために自分の子を逆さにしてしまい、奥さんに怒られた。

騙され続けるバカボン父子は、ママがいてくれたらと嘆く。

ママは入院してる。

そう。

はじめちゃんを産むために入院してるんだ。

産まれそうだったんだけど、

パパが犬の着ぐるみ着て産婦人科医を驚かせたせいで延びてしまった。

第六話だね。

第一話には、他にこんなキャラクターも登場する。

チビ太は『おそ松くん』。

なので、これだけの特別出演。

ちなみに、イヤミも第四話とかそのあたりでチラっと出てくる。

レレレのおじさん？

この人かな？

レレレのおじさんは、文庫版の三巻ぐらいで登場するよ。

銃ぶっ放しまくるやばい奴ね。

あのおまわりさんが登場するのはもっと先よ。６巻ぐらい。

途中、似た奴は出てくるよ。

ウナギイヌの登場もまだ先よ。

そのうち、バカ田大学のパパの後輩たちも触れてみるよ。

文庫版一巻の巻末にさ、タモリさんのあとがきが載せられてるんだよ。

そう！赤塚先生率いる面白チームで連載があったんだよね。

タモリさんもそのメンバー。

そのあとがきによると、タモリさんは小さなバーで赤塚先生に会い、その日のうちに「お前テレビに出ろ」と言われ、赤塚先生から与えられたマンションで居候生活をはじめる。

赤塚先生はすでに売れており、タモリさんはそこでベンツ乗り放題、酒飲み放題と豪奢な生活を満喫する。

そんなある日、タモリさんが赤塚先生の事務所を訪れてみると、そこにはロッカーを倒してベッド代わりにしている赤塚先生の暮らしがあった。

赤塚先生は、唯一のマンションをタモリさんに与えていたのであった。

違ったみたいよ。

それくらいタモリさんの才能を買っていたし、そのキャラクターを愛してたんだね。

そうなのよ。

他にも、新年会のエピソードなんかもあるんだけど、

そこでの赤塚先生は、まるで赤塚作品のキャラクターのよう。

タモリさんは、そんな赤塚先生と一緒にいることで、

バカなことがより好きなり、「人生これでいいのだ」と思えるようになったんだって。